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健康管理の反省から学ぶ


睡眠の時間と質

振り返ってみると、大学生の頃から約30年間
睡眠時間は短めだった
日曜は寝溜めする習慣もない
それは30年頑張れた要因だったかもしれない
もちろん7~8時間寝る時もあるけど少ない
ベッドに横になるとすぐ眠りにつけて
短時間でも睡眠の質は良かったのかもしれない
睡眠時間が短くて悩んだことはあまりなく
1日の時間が足りない思いが強かった
不器用なくせ完璧主義なところあり
人の倍は努力しないと・・みたいな

メニエール病

社会人になって4年経ち26歳頃だった
職場が新築移転で忙しかった
ある朝目覚めたとき
コーヒーカップに乗っていように天井が大きく回っていた
何が起きているのかわからないまま瞼を閉じても回っていた
え?天井っていうか自分が回ってる感じだった
どうにもならない
とにかく気持ち悪い
ずっとグルグルバットして止まらないみたいな
トイレに行こうにも体を起こせない
そんな状態が数日続いた
点滴を毎日打ってもらい
トイレに行けることが初めて嬉しいと思った
1週間ほどで生きた心地がしてきた
歩くことができるようになってきたけれど
まっすぐ歩けない感じがしばらく続いて
車の運転はしばらく怖くてできなかった

以後は兆しを感じると早めに休息をとるようになり
ぐるぐるバッド状態が続くことは減った

とは言っても、めまいはたまに起きる
三半規管が弱いようで耳鳴りも時々ある
「キーン」耳鳴りなんてよくあるし普通かなと思っていた
40代のある時「ドドドドゴゴゴゴ」耳元で大きな音が
大きな耳鳴りにかき消されていろんな音が聞こえない
工事現場のようなMRIのような大きな耳鳴りの時はびっくりした
そんな時は流石に仕事にならないし受診して休むこともあった


ストレス

学生の頃からストレスは多く重く感じていたのかもしれない
本音を抑えて「良い子に見せないといけない」
社会人になってからは更にストレスを感じていた
仕事で感じる理不尽、命の儚さ、自分の無力感
それでもストレスコーピングをうまく使って対処してきたつもりだった
仕事としてストレスチェックの実施者も経験したり
医師と協働して高ストレス者面談して企業に意見書を提出したり
予防的なメンタルヘルスの勉強をしたことはかなり役立ったし
労働者の立場の話を聴くことも良い経験となった

重責や不器用さからか不調に悩む同僚や後輩も見てきたけれど
僕はストレスコーピングをうまくやっているようだから
不調になる時は大きく体の症状が出るかもしれない
そんなことを思ったことがあった

蓄積するほど大きく崩れる

「睡眠」「めまいや耳鳴り」「ストレス」など課題を感じることはあった
「無理をしない」「休む」「リフレッシュ」対策をとるようにしてきた
自分時間を楽しむことを「自分なり」にやってるつもりで
これまで大きく体調を崩さないように気を付けているつもりだった

ひとつひとつの気になった体調の対応をしていたけれど
不調サインへの対処だけで根本的な予防になってなかった
おそらく以下の3点への対策が不十分だった
①蓄積していたものがあった
②加齢による体力低下(衰え)
③仕事の負担増

30年経過した2021年末に体調の異変が始まる
「血圧上昇」「動悸」「めまい」「耳鳴り」
勤務先での点滴等で改善せず
年明けに総合病院受診
徐々に「多汗」「倦怠感」「記憶力」「集中力」の著しい低下も感じる
「睡眠障害」「食欲低下」「意欲低下」も出てくる
テレビや映画など見ても疲れる
新聞や読書も数行読んでそれ以上が頭に入ってこない
総合病院からメンタルクリニックに通院先を変更し
いよいよ本格的な休職期間を設けた

メンタルクリニックを開業した医師が心配して声をかけてくれた
一緒に働いている頃から信頼している医師の一人で
退職後も頻繁に連絡をとっていたこともあり
職場の事情や個人的な事情など説明が少なくても理解していただける
これはとても大きなメリットだった

診察時間が短くても主治医の理解と信頼はかなり大きな負担軽減になった

「適応障害」の診断で
①睡眠障害に「エスゾピクロン」入眠導入と熟睡感
②動悸などの症状に「アルプラゾラム」熟睡感や不安緊張緩和
③全体的な不調に「レクサプロ」意欲低下や気分安定
初期は日常生活にも影響多かったけれど
②はお守りに持ってるだけとなり
①は2mから1mに減り、毎日から必要な時となり
③は継続して様子を見ている

回復していく過程での「力み」は悩みの一つ
「歯の食いしばり」「顔」「腕」「肩」「頭」気がつくと力んでいる
「呼吸が浅くなる」「息苦しくなる」これも時々ある
3ヶ月毎の歯科受診で歯が欠けてる指摘をされた時はビックリした
自分の体をコントロールできていない自分って・・・
そんな思いがしばらく続いた

そして気圧の影響を受けやすくなった
頭痛や頭重感をよく感じるようになった
これは付き合い方を身につけるしかないと思う

薬はあくまでも一つのなので普段の生活も大切
生活リズムを安定させることと
自律神経のバランスが崩れたことを実感して始めた
ウォーキング、ヨガ(ストレッチ、瞑想)、書道、鼻笛、ウクレレ、歌
「体」「呼吸」「脳」「心」が整わないなりにも楽しむこと
回復の手助けになっている気がする


回復に向けた選択

退職して1年が経過して症状の多くが軽減してきた
自分の体は自分の意思と努力で鍛えて強くなる
健康維持を自分でなんとかできると思っていた
バランスを崩して健康管理の大切さを実感できたし
回復の道のりでさまざまな選択があった

◾️「受診先」「服薬」の選択
メンタルクリニックにしたのは医師との関係
服薬についての抵抗感を質問されたが、むしろ興味があった

◾️「休職」「復職」「退職」の選択
体調の状況から休職は避けられなかったけれど
職場への影響、迷惑をしばらく考えていた
休職後の回復傾向の勢いで頑張れば復職はできたかもしれない
多くの人はそういうタイミングで復職していると思った
「収入を得る必要がある」「復職した方が元気の波に乗れる」
いろんなことを考えた

これまでの「生活リズム」「年齢」「仕事との向き合い方」を考えた時
頑張って復職たら、症状が出やすくなるかもしれない
不調の大波の中で過ごすことになるかもしれない
仕事にも、自分の人生にも悪い影響が大きいかもしれない
ここが「頑張る」ところか「焦らず」か考えを整理して
30年やってきたし残りの人生を大事に生きたい
そんな考えに行き着いて退職の選択をできた

◾️「療養」「リハビリ」過ごし方の選択
自分の体は全て自分の意思で動いているのではない
身をもって実感させられた
普段自分の意思でできることができない
意識しなくてもできてたことができない
普段と違う体の反応に動揺する経験が増えた
メンタルについては仕事で多く学ばせてもらったけれど
体を含めた自分を知ることの大事さを実感できたのは良かった
よく知って扱わないと壊れるのも当然
自分の体は借り物だから命あるうちは感謝して使わないと

2022年は焦らずゆっくりじっくり
覚めたら朝日を浴びて歩く
ヨガで体をほぐし瞑想して自分を感じる
温泉に湯治に通ったり好きなことしてリフレッシュする
2023年も焦らず少し負荷をかけながら
「書道」「鼻笛」「ボランティア」「アウトプット」
継続的に楽しみながら将来に繋げていければいいな・・
今はその途中


今の思い

こういう経験をして健康の大切さを実感できて良かった
今まで見れなかった景色が見えるようになって良かった
ポジティブにストレングス視点でいきたいと思っていたけれど
ネガティブも持ってるからこそ
反省する経験もあるからこそ
大事さに気づけて良かった
だからこそ「どう生きるか」「どう楽しむか」
選択を楽しんでみよう


最後まで読んでくださりありがとうございます

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