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No.79後悔してからでは遅いこと

後悔していたらキリがない


「後悔先に立たず」

これまでの人生で毎度訪れる後悔。
進学、就職、恋愛、人間関係、投資・・・これまで何度も後悔をして、泣いたり、悔しかったりを繰り返してきた。

悩みは一生尽きないが、後悔は尽きたい。

後悔するくらいなら思い切りやって失敗しろ!
恥をたくさんかけ!

そんな気持ちで試行錯誤を繰り返している日々。

最近は年齢のせいか、たとえ後悔しても「まあー仕方ないか」「次のチャンスを待とう」とどっしり構えられるようになってきた。

ただ、一点だけ「後悔したら取り戻せない」ものがある。

幼い頃の記憶

母方の実家は新潟県にあり、小さいころから毎年お盆の時期に帰省していたが、当時まだ曾祖母が健在でかなりの長寿だった。

「よっちゃん、よっちゃん」

と、ひ孫の自分にとても優しくしてくれて、朝、曾祖母が仏壇の前でお経を読んでいる時に、一緒に手を合わせながら真似ると、後で仏壇に供えたもち米や和菓子をくれて喜んだのを今でも覚えている。

そんな自分が小学生低学年のころだっただろうか。
曾祖母が亡くなったと母から聞かされた。93歳だった。

最期は老衰で息を引き取ったが、結局、遠方だったので自分は葬式に出られなかった。
あの時はまだ幼かったので実感がなかったが、今思えば、最期の最期に会いたかった。

「あれだけ可愛がってくれたのに」

ただ当時の自分ではどうすることもできなかった。

かなり月日が経ち、今、新潟の祖母がその曾祖母の年齢を超えて95歳になった。

これだけは後悔したくない

「そろそろ会わないと一生後悔する」

会いに行きたい気持ちでいっぱいだが、仕事や家族のことでがんじがらめになっており、今すぐには行けない。
また、実家の母がここ2年ほど体調を崩しており、一緒に連れていってあげたいが、現状、連れていけるが微妙だ。

祖母はデイサービスを受けながら元気に暮らしているそうだが、年齢的にどうなるか分からない。

亡くなってからでは遅い。生きている間に一度は会いたい。

祖母も曾祖母と同様に、

「よっちゃん、よっちゃん」

といつも可愛がってくれていた。

新潟に遊びに行くと、毎度「ちまき」や「笹だんご」を作ってくれて、いつも笑顔いっぱいで食べていた。

10年近く前に会ったのが最後だが、その時も変わらず「よっちゃん」と呼んでくれた。

小さい頃、いつも泣いてばかりだった自分をいつも優しい言葉をかけてくれた祖母。

「祖母には元気なうちに会わねば」

と、最近気持ちに焦りがある。

「人生は必ず終わる。」一生後悔しないために

どんなに長寿でも誰でも必ず人生は終わる。
何気なく日常を過ごしているといつの間にかそのことを忘れてしまう。

そしてある日突然永遠の別れが来たとき、初めてそのことに気づき一生後悔する。

現実は「ちびまる子ちゃん」でも「サザエさん」でもない。全員が歳を取り最期には必ず世を去る。

祖母に限らず、両親に対しても言えることだ。
今のところ両親ともに健在だが、母が体調不良で、先月会ったときは以前にも増して痩せていた。

実家が神奈川県にあるので、都内から車で約1時間半。近い距離にはいるが、毎週帰れるわけではないし、年間で5回ほど。

生きている間に親に会えるのは数えられるほどしかない。

これから実家へ遊びに行くときは、常にそのような気持ちを持ち合わせておきたい。

会いたいときに会えず、永遠の別れになること


これだけは後悔したくない。





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