プロの物書き25年超の私が考える「noteを続けることの醍醐味」と「読まれる記事」とは?
今年始めた小さな習慣が、来年の私の地図になる
こんにちは、コラムニストの芳麗です。いよいよ、2024年もクライマックス。みなさん、今年を振り返りながら新年に思いを馳せている時期かと思います。
今年もさまざまなイベントやスペシャルな出来事がありましたが、一方、何気ない日常の中で新しく始めたこと、辞めたこと、習慣になったことなどもあって。そんな些細なことことが、実は、来年の自分やその先の自分にも影響をもたらしたりするんだろうななんて感じています。
そんな中、「noteまとめ」が届きました。定期的にnoteを執筆することは今年後半、私が習慣化を目指して始めたことで、ほんの数ヶ月ではありますが、何とか続けてこられたこと。(数年前に登録したものの、ほぼ放置していました)
本日は、この「noteまとめ」を眺めながらの気づきなどをシェアしますね。
noteの中心で愛を叫んでみたら沢山の人に読んでもらえた
さて、まずは今年もっとも読まれた記事は意外にもこちら。
「『好きなところ100』というプレゼントブックを書き上げて夫にプレゼントしたよ」というシンプルなストーリーですが、だからこそ、多くの人のマインドや経験にリンクするところがあったのかもしれません。
“破れ鍋に綴じ蓋”という言葉がピッタリのわれわれ夫婦。私は幼少期から自分の欠落を大いに自覚していましたが、やはり欠落が大きいのに私を補完してくれる存在である夫に出会えたことに改めて感謝感激。ただ、この本を綴って愛と感謝を募らせたのは私だけで、これを受け取った側の彼は…… ?
(ことの顛末は、ぜひ、本記事を読んでみてください)
ちなみに、こちらは、今年後半、noteを定期更新しようと決めてから初めてアップした記事。あれこれ書きたいテーマは浮かんでいたものの、なかなか構想がまとまらないし、時間も取れないなどと言い訳していたのですが、ある朝、「コレが書きたい」と急に思い立ち、1時間半くらいで書き上げました。
私は雑誌や書籍、WEB媒体などで25年以上もプロの物書きをしてきたので、noteのように何でもアリな場に慣れておらず、せっかく書くならば、きちんとしたもの、喜ばれるものをと無意識に気負っていた部分もあったのですが……。
結局は「今、これ書きたい!」という素直な欲求に従うのが自他を喜ばせる記事を書くにはいちばんだなという気づき。
そもそも私は好きなものへの愛を叫んだり、その魅力を分解・分析したりするのがやはり好きだし、得意なのだなとも。
というわけで、今年多くの人に読まれた記事の2位はこちら。
食いしん坊ならではのシズル感が溢れ出す旅コラム
はい、大好きな台湾旅、しかも、グルメのお話です。私は自他ともに認める筋金入りの食いしん坊なので、書いていてとても楽しかった。やはり一気に書いた文章を何気なく撮影した写真とともに掲載したのですが、自然とシズル感が出ているような……。
こちらは、note編集部の今週のおすすめにもピックアップしていただきました。
3位は、今もトップに固定している記事です。
noteを多くの人に届けるには、タイトルが大切だと改めて
こちらはnoteの定期更新を目指す前、今年前半に久々にnoteを更新しようと思い立って書き綴った旅エッセイです。今年の私の一大イベントだった、「メルボルン1人旅」を振り返りながら、私の人生観を重ね合わせています。
この記事は、“今の私” “今年の私”を端的にだけど表しているし、丁寧に自分の記憶を紐解きながら半日かけて書いているし。noteで初めて私を知ってくれる人にも良いかなと思って、トップに固定しました。
今年リリースしたnoteの中では「いいね数」は1位だし、コメントやDMなどの反響も最も大きかったので、読まれた数が3位というのは少しだけ意外。
おそらく私のもともとの読者の方(Voicyリスナーさんなど)には届いたものの、新規の読者さんには思いの外、届いていなかったのかも。
理由は、すぐに思いつくところでいうと……
・タイトルが分かりづらい
・長文である
・そのわりに写真がない
この辺りでしょうか。この旅エッセイはもっと多くの人に読んでいただきたいので、以上の3点は今からでも改善しようかと思っています。
文章の長さはテーマの性質や読者にもよると思うので、必ずしも長文が仇になるわけではないと思いますが、タイトルで惹きつける工夫や写真や小見出しなどを入れて読みやすくすることは大切なのだなと改めて。
あらゆるWEB記事においても当たり前のセオリーではありますが、noteという場で自分でイチからやってみるとその必要性がさらに深くまで腹落ちしました。
最後に、今年に限らずこれまであげてきたnoteにおいて最も読まれた記事を貼っておきますね。
時を経て読まれ続ける、木村拓哉の魅力分解コラム
かつてnote社が運営していた、WEBメディア「cakes」にて連載していたコラムです。連載時も、こちらのコラムはかなりバズったし、多くのご感想をいただきましたが(SMAP解散というタイミングもあり)、昨年、アーカイヴを転載したところ、やはり沢山の方に読んでいただけたし、今も読まれ続けています。
こちらの連載コラム「雑誌が切り取る私たち」は、本記事のみならず、現在進行形でアーカイブを少しづつアップしていて(期間限定の無料公開です)、反響をいただいています。雑誌畑で育ってきた物書きとしても、いちコラムニストとしても嬉しい限り。
この連載の新作が書きたいなと多いつつも、本コラムは過去の雑誌や書籍などを資料を丹念に調べあげつつ構成しているので、かなりと時間と手間がかかります。
ゆえに、二の足を踏んでしまうところではありますが、自分の中で「これ!」というテーマがあれば、書きたいなと多います。
セルフメディアだからこそ出来ることがある
こうして振り返ってみると、毎週noteを更新することによって、さまざまな気づきがあったのはもちろん、自分の中の無自覚な思い込みや枷にも気付かされたし、それらが少しづつ外れつつあるのも感じています。noteの定期更新がnote外でも私に良い影響をもたらしてくれているような。
noteにおいても他メディアで書く時と同様に、多くの方に読まれたいし、誰かの心を動かす記事を書きたいなとは思うものの、セルフメディアだからこそ、来年は、より自由に軽やかに心のままに楽しみたい。
自分の中に湧き上がる「コレ書きたい!」をいちばんに大切にしたいし、創作を通して内省はもちろん、様々な実験を楽しみ、書き手としての幅を広げてもいきたいなと思います。
そして、できる限り、定期更新も続けていきたいなと。よろしければ、来年もぜひ、お付き合いいただけたら嬉しいです。