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「真ん中から考え始めよ」の教え

会社に入りたての頃、とある社内会議に参加させてもらうことになり、入室してみると「ホワイトボードに議論の内容をまとめていけ」と。

「なーんだ、そういう係か」。

先輩や偉い人たちの前でまとめていく仕事なので、命令直後はちょっと緊張しましたが、別に殺されるわけでもないし、その不出来くらいでクビになることはないだろう、と。さらに、大したアイデアや意見を出せない下っ端のうちは、こういう『板書係』なんだろうな、と(← 先輩方の想いや意図を踏みにじる浅はか過ぎる若輩時代)。

そんなわけで、さっそくホワイトボードの前に立って『議題』から書き始めようとすると、 「ホワイトボードの真ん中から書いてくれ」と 。

これには、すぐ「なんで?」です。

どう考えても普通は『左上』からじゃないのか。そういう顔をした私に「書き始めたところが思考のスタート地点だとは限らない」 と教えてくれました。3台並んだホワイトボードの真ん中を使い、しかもそのボードの真ん中あたりに『議題』を、書かされました。

で、真ん中に書いたところから 「先」 や 「右」 に伸びていくことは当たり前でしたが、「手前」 や 「左」 にも繋がって展開していき、想像もしていなかったような思考レベルや範囲&奥行きが、目の前に現れます。それらを決める要素の多くが「手前」や「左」にあることも、面白い(今では当然だと分かりますが、当時は「面白い」という感覚でした)。

内容を羅列するだけのレコーダー役みたいな『記録係』なら別ですが、集団思考の全貌的内容をまとめ上げることになる『板書係』は、テーマが持つ課題や問題点を概念的に捉えて実際の仕事設計図に仕立てていくうえにおいて、とても重要な意味と役割を担っていると思います。

言っていることを即座に図解表現しないといけなかったり、文脈を箇条分解して分類&整理しないといけなかったり、数値データが表している状態を言葉に置き換えたり… 。読解能力を含めたコンセプチュアルスキルの圧倒的な不足を痛感しまくった自分は、会社の自己啓発支援制度を使って『QC手法』の勉強をやりながら何とか補っていきました。

おかげさまで今では、まるで反射神経のように、何でも必ず『真ん中から考え始める』ようなアタマになっていて、なかなか役立っています(^^v

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東京・仙台・弘前に拠点があるITプロダクト企業「インクレイブ株式会社」の創業代表者として働いています。仕事のことや遊びのことを気ままに書いていきたいと思い「note」を始めました(遊び多め^^)。好きなことは、クルマとバイク・レース・食べ歩き・犬と猫、など。よろしくお願いします。
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