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オランダ現地校Groep5(小3)のプレゼンテーション - 映画紹介編[413]
私の娘が通うオランダ現地校の小学校3年生の年齢にあたる学年の子どもたちは、年に3回のプレゼンをします。これまで"Boeken doos"(ブックンドース)や"verhaal(ファハール)"という、本の内容をくつが入っている箱を用いて飾り付けをしてプレゼンしたり、好きなキャラクターを紹介するプレゼンテーションに取り組んできました。そして、最後のプレゼンは"filmrecensie"(フィルムレセンシー)という映画レビューの発表です。
プレゼンの目的
クラスの連絡アプリのところに添付ファイルがあり、2枚に分かれて要項がありました。そこでは、Groep5と6は映画レビューの発表があると書かれており、さらに「プレゼンテーションの目的は、クラスのために話すことを学ぶ」とはっきり書かれていました。
日頃は宿題が出されない娘の学校では、こういった課題はある意味新鮮でありながらも、日常的に何かをコツコツ進めるということはありません。私たちも声掛けをしながら、少しずつ準備を進めてきました。私個人としては、プレゼンをただ作って発表すれば良いというのではなく、目的が明確に示されていたのでそこが良いと思いました。
プレゼンを準備するための手順
要項の1枚目には、プレゼンを作成するための6つの手順が書かれています。
① クラスの年齢に属する映画を選んでください。
② 映画を観て、次の質問(2枚目の要項)に答えてください。
③ すべての質問を、クラスに伝えるために物語に変えましょう。
④ プレゼンテーションの内容を覚えましょう。キーワードが書かれた紙を見ることはできます。
⑤ 映画のポスターと予告編(トレイラー)へのリンクを含むプレゼンテーション(デジタル)を作成しましょう。
⑥ プレゼンテーションの最後に、みんなで予告編を見ます。プレゼンの時間は5分以上にならないようにしてください。
というような内容でした。
プレゼンに必要な質問と回答
2枚目の要項には、先ほどの手順②のところにあった質問が13個用意されています。
1 タイトルは何ですか
2 ジャンルは何ですか
3この映画の対象年齢は何歳ですか
4 この映画の上映時間はどれぐらいですか
5 メインキャラクターは誰ですか
6 この物語はどこの話ですか
7 この物語はいつの話ですか
8 主人公たちの性格的な特徴は何ですか
9 どの主人公に共感できますか、またその理由は何ですか
10 この物語は事実ですか、それとも事実ではないですか
11 この映画は何についての映画ですか。終わりは伝えずに面白さを伝えてください
12 あなたはなぜこの映画を選んだのですか
13 この映画の好きなところと好きではないところはどこですか
映画を決めて一緒に観る
課題が発表されるのは3ヶ月前頃からでした。準備にあたって、まずはどの映画を観るのかを決めます。私の娘は既に観ようと思っている映画はある程度絞ることができていたようで、週末に一緒に観ることにしました。
小学生で一気に取り組むのは難しいので、少しずつ作業を分けて進めていくことにしました。
保護者も一緒に観ておくと、子どもが何か相談したい時にこちらも何で悩んでいるのかが分かりやすいと思います。私は単に現代版のアンネフランクをモチーフにした映画の内容に興味があったので、私もついつい見入ってしまいました。
アンネフランクの話を有名でいろんな映画が既に出されているのですが、今回観た映画は事実に基づきながらもアンネの日記に登場する女の子キティが主人公なので、ファンタジーな要素もあるので新鮮な気持ちで観ることができました。
スライドの準備
映画を観て要項にある質問に答えた後、スライドを作成していきます。プレゼンの資料づくりは複雑なので、妻がいろいろとアドバイスをしながら作成することになりました。スクリーンの画面を見ながら自分の原稿も把握して話すというのは大人でもかなり大変だと思ったので、ひとまとまりの話をしてから、スクリーンについて説明する流れにしました。
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今回は上手いプレゼンをするのではなく、課題の目的にもあったように「クラスの前で話すことを学ぶ」ということです。娘曰く、原稿をそのまま棒読みにして発表している子が多かったそうですが、せっかくだったら自分の言葉で話す経験をしてほしいと思ったので、キーワードをつないで話す方法を使って練習することにしました。
少しずつ自信を持つこと
プレゼンの評価はまだ分かりませんが、娘なりに手応えはあったらしく、「みんなの前で話すのは好きではないけど少しずつできるようになってきた」という実感が湧いてきたそうです。私たちはそれが経験できただけでも素晴らしい学びになったと思っています。全ての人に必要なのかは分かりませんが、自分の考えを自分の言葉で伝えるというのは社会生活の中でもとても大切なことなので、自分の子育てに限らず、日頃見ている子どもたちにも、仕事でもプライベートでも自分の言葉でいろんな人にうまく伝えられるようになってほしいと思います。
小学生のプレゼン発表はまだまだ親の力が必要で大変なところもありますが、ただ消費的に課題を仕上げるのではなく、自分の成長につながる学びの大切さを改めて実感しました。年3回のプレゼン発表はこれで一区切りとなりますが、回数を重ねるごとに子どもたちが成長を感じられるというのは大切なことでもあると思います。
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