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私が高校卒業後にイギリス学部留学してエジプト学の学位を取得してきた話 #1

こんにちは。吉野です。

私はタイトルにあるように2006年から2010年にかけてイギリスの大学へ留学していました。日本の大学から交換留学で行ったのではなく、高校卒業してそのまま正規に大学へ入学しました。(正確には学部からではないのですが後ほど説明します。)

海外留学って華々しい感じがして、ちょっと憧れるような響きですよね。でも目的と手段が入れ替わっちゃうと勿体ないですよ。留学を考えている方に向けて少しでも参考になれば幸いです。

私が通っていたのはUniversity of Liverpool(以降、リヴァプール大学)という、イングランド北西部のManchesterから車で1時間くらい離れたLiverpoolにある歴史ある大学です。

Liverpoolは2つのフットボールチーム(サッカーチーム)があることで有名ですが、The Beatlesの生まれた街としてもかなり知られているかと思います。港町で古い街並みが綺麗なところですよ。詳しくはWikipediaあたりをご参照ください。

私はリヴァプール大学の学士課程(学部)で「エジプト学(Egyptology)」という学問を修めてきました。

エジプト学とは、古代エジプトを対象とした広い研究分野で、考古学、建築学、アート、文学、社会学、宗教学、歴史学、文献学、言語学といった様々な学術的観点を内包しています。もちろん一通り学びますが、あまりに広大なので普通は自分が特に関心を持った分野を中心に学修を進めていきます。

日本がまだ「古代エジプト」ブームに湧いていた頃だったので、夏には必ずエジプトの特番がやっていたし、オカルトなテレビでファラオの呪いとかも、よく流れてました。昭和時代後半生まれは皆そんな時代を過ごしてきたと思います。だから、小学校2年生の私の夢は「エジプト学者」でした。

大学ではエジプト学の中でも特に「言語」を中心に学ぶことにしました。理由はとても簡単で「古代エジプト語」に憧れてたから! ただ、私がその中でも特に好きなのは「言語としての構造」だったので、ヒエログリフ(聖刻文字)への美術的な興味ではなく、「古代エジプト人が話していた言葉」への言語学的な意味での憧れでした。


少し時間軸を戻して高校時代の話になりますが、そもそも学部に入学する上で、一つ大きな問題がありました。
実は私は学部の入学条件を満たしていなかったのです。。。

どういうことかというと、私は高校卒業してすぐ行こうとしたのですが、
①イギリスでは大学入学にA-Levelという共通試験の結果を用いる、
②日本人である私は受けたことがないし代わりになる資格※も無い、
③A-Levelの成績が無いので応募できない、
ということなんですね。
※国際バカロレア資格があればA-Levelの代わりに申請できたようですが、無知な高校生だった私は全くそんなものも知らないでいました。。。

A-Level(一般教育修了上級レベル)についてはこちらをどうぞ。


日本人だけでなくEU圏外からの留学生は結構引っかかります。というわけで実際には、まず「International Foundation Year Programme」という学部入学準備コースに1年間通いました。イギリスの学部は専門課程のみの3年制なので、日本でいうと東京大学の教養学部の前期課程にいたようなものですね。

この準備コースはリヴァプール大学が提供していて、大学の先生が授業を担当していました。コースに参加する条件は、①高校を卒業もしくは同等であること、②高校での成績(日本の基準に合わせると5段階評価で平均3.5以上)、③国際的な英語検定での成績(確かTOEFLならCBT 167点以上だったかな)という感じでした。

というわけで高校3年目はひたすら全体的に成績を底上げし、そしてTOEFL対策で英語力を強化するという日々でした。もちろん友達と遊んでましたし、ガリ勉な感じで机に向かってばかりではありませんでした。実際に夕方から夜までカラオケとか今じゃ考えられない頻度でやってました。この頃の勉強は夢に向かって確実に一歩ずつ進んでいるのを感じて楽しんでいたと記憶してます。(親とかに「やれ」と言われてたら、絶対にやってなかったですね。。。)

根が真面目なのもあって成績は条件を満たして無事に高校卒業、TOEFLも在学中に一発でスコア達成して、何とか条件が揃いました!
高校の英語の先生から誘われて参加した韓国での合同イングリッシュキャンプから帰国した時の帰りの車の中で、TOEFLの結果通知書を開いて涙したのを覚えています。

高校卒業後は進学コースが始まる秋まで半年近くあったので、アルバイトしながら、母校のESS(英会話部)に入り浸って手伝いしてました。確か英語のショートムービーを撮ることになって、台本を借りて絵コンテ切った記憶がある。(これは本編と関係ないけども、場面を切り取って色んな方向から観察するという志向性/嗜好性)がそのころから出ていたようです。)

そんな感じで何やかんやあってイギリスへ渡り、2006年9月からInternational Foundation Year Programmeを受講し始めました。やっと夢への第一歩です。

だいぶ長くなってきたので、今回はここで区切ってまた続きを書いていきたいと思います。


【告知】イギリス留学するまでに、それから留学中にも取り組んでいた、英語学習法を有料ノートで公開しています。一部は見れるようにしていますので是非ご覧ください。


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