リソース不足は永遠に充足しない・・・

仕事をしていると、マジックワードとして「リソースが不足していて、対応できない」という魔法の言葉があります。

良い意味でも、悪い意味でもリソース不足、稼動がないと言う事が出来ない理由の一つに言われます。この人手不足の昨今、人手でやっていた業務の生産性を挙げるためにITとかAIとかIoTというキーワードで自動化、省力化、無人化を目指しているというのになぜ社内はこういった事に敏感にならないのかなあと思います。

バカだなあと思うのは新規に事業を立ち上げたり、ビジネスを作る時に新しいメンバーを十分に割り当てられない事。こればかりは賛否両論あると思うのですが、この先どうなるか分からない業務に人を割り当てられるか??っていう話はごもっともな話ですが、いつも思うのは新しい事をするには古い何かを捨てないといけないと思うのです。

仕事で言うなら、新規ビジネスを立ち上げるとかをするなら、やめる仕事、捨てる業務、どうでもいい瑣末なことを整理しないと新しい事をやる余力なんて現実的に捻出できないんですよね。だから新しい事をやりたがるエロイ人達(あえて偉いと書いてないんだけど)は自分のアピールとか無駄な出世争いのエッセンスとしてこんな事チャレンジします!と言いたいがためにこんな事業チャレンジしようぜ!って声高に叫ぶケース結構あると思うんですが、みんな総論賛成、各論になるのと・・・って感じになるんですよね。

新しい事にチャレンジする事は素敵な事だし、そのチャンスを与えられるのは光栄な事。でも総じて最初はイイネとボタンを押した人達も、進捗が悪かったり、ナカナカ成果が出ないと、なぜなんだ、どうしてだ?改善策はあるのか??と矢継ぎ早に質問攻めにしますけどね。

「そもそもね、この仕事量を適切なリソース君たち割り当ててくれないじゃないか」

って心の中で思うのです。なので、

「いや、やりたいんですが、リソースが不足してまして」

「じゃあ、足りないリソースは外部から持ってくるとかすればいいじゃないか」

と言うので、適切稼動に見合うリソースを社外から買ってくる費用を提出すすると、

「なぜ、ここまでかかるのか?社内で内製で出来ないのか?」

いやいや、あんた、リソースねえって言うから買ってこようとしているのに目先の金でひよってんじゃねーよ。っておもうわけ。そうなると、次の台詞は

「こんだけ金を使うんだ。ちゃんと成果出さないとダメだぞ」

いや、そんもんでねーよ。本来適切稼動が足りてねーから充足させる費用なのにそこケチってどうするんだって話。

なので、一番のリソースを無駄使いしているのは、君たちの思いつきとか、ちょっとした虚栄心の為に社内のリソースを食いつぶし、本当に使いたい時にリソースをプールできてないって事に気がついて欲しいんですけどねえ。

今日のたとえ話でのまとめ

お風呂の栓が抜けているのに、お湯の量を増やした所で、満杯にはならない。

むしろ、お湯の量を増やしすぎてあふれちゃったところでアワアワしても、結局栓が抜けていることに変わりはない。


リソースとは永遠に埋まらないもの。

であるならば、まずはお風呂の栓を閉めるがごとく、今一番無駄な会議とか、無理なオーダーとか、ムラのある判断ロジックをなんとかしてほしいものです・・・




















とある企業に勤める新米マネージャー 昔課長島耕作に憧れを抱いていたけれども、いざ自分がなってみると感じたリアルとバーチャルの境目に苦悩する日々をつらつらと書いたもの