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もしもパーソナルカラーでジェンダーが作られたら?

パーソナルカラー診断をしてもらってから、新しいジェンダーを持ったみたいで楽しい。生まれた時に割り当てられた「男/女」とは別に、もっと楽しい属性を新しくもらったような気がする。

性別と同じように、パーソナルカラーにも規範がある。
たとえば、私はソフトオータム(1st秋・2nd夏)だから、くすんだ色が得意でパキッとした色が苦手。ベージュやグレーが混ざったくすみ色の服や化粧品を見ると「ソフトオータムらしく買っちゃおうかな!」と思うし、原色やモノクロを見ると「私が着ていい色じゃない!」とちょっとビビる。その結果、最近の私はくすんだ色の化粧と服装を積極的にするようになった。会った人からもその恰好を褒められるから、私の化粧ポーチはこれからもくすんだもので埋め尽くされると思う。たまに全く似合わない色の化粧をして遊ぶのも楽しそうだけど。

パーソナルカラーは、中間もハイブリットもあるから無理に分類するのは難しい。そのうえで属性を割り当てられて、規範を引き受けて、他人に評価されながら実践を繰り返して、内面化する。その規範に忠実に従ってみるのも、あえて逸脱してみるのもどっちも楽しい。
あれ?これってジェンダーと同じじゃない??

じゃあ、ジェンダーが「男/女」じゃなくて「イエローベース(イエベ)/ブルーベース(ブルべ)」に分けられていたらどうなるのか。実験してみましょう。

「イエベが泣くんじゃない!」
「ブルべなんだから家事のひとつくらいできないと」
「ブルべとイエベとが結婚するのが本当の幸せ」
「イエベは制服を着ると顔色が悪く見えて、客からの印象が悪いから低賃金でいい」

急におかしい感じしませんか?
合理的な理由があったとしても、ブルべだからって入試で一律減点されたり、イエベだからって休日返上で働かされたりしたらめっちゃムカつきませんか?
同じことが男/女だと簡単に受け入れられがちなの、よく考えると怖くない?

そうはいっても、私はジェンダーをなくしたいとは思わない。アイドルや歌舞伎やメイク研究みたいなジェンダーありきの楽しみを、社会のためだからって手放したくない。手放すのが社会のためになるとも思えない。
せめて、男/女のジェンダーがパーソナルカラーくらいのものになったらいいと思う。はっきり分けられるものじゃなくて連続性の上で割り当てられるもので、属性に優劣もなくて、「らしくない」ことをしても怒られないような。私はパーソナルカラーに沿って似合う色/似合わない色で遊ぶみたいに、男/女のジェンダーを行ったり来たりして遊びたい。行ったり来たりできるように、境目がもっとフラットになったらいいと思う。

ちなみに、人のパーソナルカラーを聞くのが最近のマイブームです。同じだったら勝手に仲間意識持つし、違ったらうらやましがります。どっちにしても好きになる!平和!
ということで、診断したらぜひ私に教えてくださいね。


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