マガジンのカバー画像

カウンセリングスキル向上

31
カウンセリングスキル向上につながるネタや、心の話などをまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

傾聴のイメージと絵日記について

人の相談を受けてアドバイスする仕事をしていますが、「もっとレベルアップしてお客様に喜んでもらうために、傾聴を意識した方がいいよ。」と、家族から言われたんです。 そんな話題がきっかけとなって、定期的に開催しているお話し会の中で、「傾聴」について語り合いました。 僕がカウンセリングの際に意識しているのは、相手が体験したことや感じたことを僕の頭の中で再生すること。 日常的な会話では、よほど重要な用件でない限り、なんとなく分かったような気になっている聞き手と、分かってもらったよ

オンラインセミナー「ストレスとうまく付き合おう」開催しました

先週末の土曜日(6/19)、数年ぶりに自主セミナーを開催しました。テーマは、「ストレスとうまく付き合おう」。 よし、やろう。と決めて、Facebookに最初の告知投稿をしたのがその週の火曜日でした。noteに書いたのは、さらに翌日。 そんな直前のお知らせだったにもかかわらず、2名が参加してくれました。しかも、どちらもNPOのパパ友たち。それぞれが忙しかったりコロナ禍だったりでなかなか集まる機会がなく、画面越しだけど久しぶりの再開です。子どもが大きくなるにつれて、その年頃ごと

自分なりのストレス対処法を100個書き出してみるとどうなるか?

「ストレスとうまく付き合おう」 社会人になってカウンセリングの勉強をするようになってから、ずっと大切にしているテーマのひとつです。来月、企業研修でこのテーマを扱うことになり、改めて内容を精査しています。こんなことを話す予定です。 ・そもそも「ストレス」って? ・ストレス要因と心の動き ・注意信号の思考パターン ・心に影響を与えやすい日常の出来事 ・普段感じているストレスを分解する 心の動きを知って、自分なりの対処法を持っておけば、必要以上に怖がる必要がなくなります。

「聴す」の読み方を知り、感動しました

昨日、【読書のきろく】として投稿した『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』。 この本の中で、はじめて知ることばに出会いました。 「聴す」 あなたは読めますか? 僕は読めませんでした。でも、解説を読んで納得しました。 「聴す」 これを何と読むか、あなたは知っているだろうか?知った時、僕は驚いた。 「ゆるす」と読むそうだ。相手の話を真摯に聴くことを傾聴という。聴くという行為は、相手の存在自体を受け入れることでもある。だから「ゆるす」なのだと。 言

伝える仕事の秘訣は、4歳の子どもが教えてくれた

三男が生まれてすぐの頃、お兄ちゃんになったばかりの次男から受けた告白があります。 「おとうさん、ぼくといっしょに、かいだんになろー」 まだ保育園児だった次男。もうすぐ4歳になろうというタイミングでした。 長男が、「将来何になりたい?」とたずねたら、「かいだん!」と即答したのです。そして、隣にいた僕に、「おとうさん、ぼくといっしょに、かいだんになろー」と話しかけてきました。 どうしてかいだんなのか聞いてみると、答えは「かっこいい」から。どこにかっこよさを感じていたかは、なぞで

「パパゲーノ効果」を大切な人と共有するために

自殺から命を守る「パパゲーノ効果」。 一人でも多くの人に知ってもらいたくて9月末に投稿した記事が、僕のnoteの中で2番目に見てもらっている記事になりました。 「パパゲーノ効果」とは、【自殺を踏みどまった人の話は、自殺を減らす】というもの。 反対に、【過度な自殺報道は、自殺を増やす】という、「ウェルテル効果」があります。 残念ながら、報道されている情報だけを切り取ると、「過度な自殺報道」の方が多いように感じます。芸能人の自殺報道などを目にすると、やっぱりショックを受けるし

『こころの処方箋』読みましたか?

「吉村さんの紹介を見て、『こころの処方箋』の本買いましたよ」 そう言われることが、ポツポツと出てきました。すごく嬉しい言葉です。 『こころの処方箋』は、このnoteで何度か紹介した本。日本の心理学者、河合隼雄先生の著書です。 大人になってカウンセリングの勉強をするようになってから、河合先生の存在も、この本の存在も知りました。カウンセラーの仕事の素晴らしさと厳しさを、同時に教えてくれた一冊です。 【「カウンセリング」力を上げるための7冊】の中で、最初の本に選びました。 「

「うめライス」が人を勇気づける

夏の暑さも吹き飛ばしてくれる梅干しと、炊きたてのおいしいご飯。 この組み合わせは、人の心を勇気づける効果もあります。 何のことかと言うと、これは『話の聴き方』。 以前、子どもたちと観ていたテレビ番組で紹介されたものです。 当時使っていたアメブロに記事を載せていたところ、ここ数カ月のアクセス数が一番多くなっていて、ひそかにビックリしています。 その『話の聴き方』は、こちら。 う : うなずきながら め : 目を見て ラ : ラストまで イ : いっしょうけんめい ス :

一家にひとつ、こころの処方箋を

僕のnoteで、読んでおもしろかった本や、役に立つと思える本を紹介しています。 その本の中で、一番お気に入り『こころの処方箋』が、確認できる範囲で5人に買ってもらっていることが分かりました。一番多くの人が買ってくれた計算になります。 5冊。ネットの世界の中では、ほんの小さな数字だと思います。でも、noteを通じて、見ず知らずの人の手元に確実に届いています。興味を持って手に取ってくれた人がいるのは、とても嬉しいです。 『こころの処方箋』は、【「カウンセリング」力を上げるた

自分にも相手にもやさしくなれるように

この一ヶ月で一番読まれている記事が、僕が読んでほしいと思っている記事になりました。 『「カウンセリング」力を上げるための本を7冊選んでみました』です。 SNSで一時期よく見かけた「7日間ブックカバーチャレンジ」に便乗して、カウンセリングに活かせる本を選んだ内容です。 書いたのは4月末で、そこから日々誰かが読んでくださっています。とても嬉しいです。ありがとうございます! 「カウンセリング」という言葉には、まだまだ「心が病んでいる人(=病気の人)が受けるもの」というイメージが

「カウンセリング」力を上げるための本を7冊選んでみました

#7日間ブックカバーチャレンジ 、やってみました。 「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というSNS企画。Facebookでよく見かけます。最初は誰から誰に渡されたバトンなのか分かりませんが、パパ仲間たちに僕も便乗してみました。 ・本についての説明はナシで、表示画像だけをアップ ・その都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする こんなルール設定がありましたが、最近では招待をしないバージョンや説明をしっかり書いた

セルフカウンセリングにも使えるツールを考えてみる

昨日の記事で紹介した「モーニング・ページ」。思考回路を掃除して、心を整える毎朝の習慣としておススメなだけでなく、セルフカウンセリングにも有効です。カウンセリングの場で大切にしていることと共通する部分も多いので。というわけで、今日はそのお話を。 まずは、モーニング・ページについて、もう少し詳しくみていきます。もともとは、アメリカでアーティストとして活動するジュリア・キャメロンさんが提唱されたもの。創造性を育むプログラムのひとつだそうです。こちらの本で紹介されています。 モー

大丈夫だよと伝えたくて【二十歳の自分に勧める本】

『書くンジャーズ』、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。 今週のテーマは、【 二十歳の自分に勧める本 】。 ということで、今の僕が二十歳の自分にどんな本を勧めるか、その本を通じてどんなことを伝えたいか、考えてみました。 僕が二十歳になったのは1999年。今から20年前です。 20年前の僕を思い出すと、切なくなります。 その当時お付き合いをしていた女性(今の妻です)が心を崩してしまい、身も心もボロボロになっていました。「心療内科」という診療科目があることを知っ

必要なことは、小学校の教室に書いてある【私が残したいもの】

『書くンジャーズ』、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。 今週のテーマは、【私が残したいもの】。 つい先日、 「何のために会社をやめてカウンセラーの仕事をやってるんだろう」 「何のためにnoteをやってるんだろう」 と考えるきっかけがあり、 【私が残したいもの】は何だろうと考えると、どうしてもそこに引っ張られてしまいます。 なので、今日はその流れのまま書いてみたいと思います。 僕がカウンセラーとして仕事をしているのは、 カウンセリングを学んでいるときに出会った