伝える仕事の秘訣は、4歳の子どもが教えてくれた
三男が生まれてすぐの頃、お兄ちゃんになったばかりの次男から受けた告白があります。
「おとうさん、ぼくといっしょに、かいだんになろー」
まだ保育園児だった次男。もうすぐ4歳になろうというタイミングでした。
長男が、「将来何になりたい?」とたずねたら、「かいだん!」と即答したのです。そして、隣にいた僕に、「おとうさん、ぼくといっしょに、かいだんになろー」と話しかけてきました。
どうしてかいだんなのか聞いてみると、答えは「かっこいい」から。どこにかっこよさを感じていたかは、なぞです。
子どもの発想は、おもしろい。
それだけでなく、とらえ方によっては、すごく深いことを教えてくれたんだ、と思いました。
カウンセリングでも、講師業でも、人に接する仕事をすると、こちらから何かを伝える場面があります。その時に気を付けているのは、「相手に伝わるように伝える」ということ。
たとえば、自分が学んだ専門用語ではなく、まずは相手が知っている言葉で表現する。なるべく、相手が使っている表現で話しをする。とか。
せっかくの知識や情報も、その人の何かのお役に立たないと意味がありません。知識としての用語が増えるだけでは不十分で、そのためには、相手の中に伝わることが第一ステップです。
大人同士の会話はもちろんですが、子どもと常に接する機会があるのは、それだけで日々勉強になります。
高校1年の長男、小学4年の次男、小学1年の三男、3人いれば、それぞれ伝わり方が違います。同じ人でも、4歳の頃の次男と、今の次男とでは、全然違うはずです。
一歩一歩。その人の、その時の、ステップに合わせる。
そう、まさに、階段をつくるように。
人によって、ちょうどいい段差は違います。
高すぎたり、低すぎたり、離れた場所に置かれていたり、一方的では意味のない階段です。少しずつ調整をする必要があります。
勘違いしちゃいけないのは、高い方が良くて、低い方が良くない、ではないということ。たまたま、年齢とか経験の違いがあるだけで、それは優劣ではない。
上ったり、下りたり、教えてるつもりが教わっていたり、その繰り返しが大切です。
「かいだんになろうよ」と、伝えてきた次男。
どうやら、大事なことを見落とすなよ、と、教えてくれたようです。
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