投資家を惹きつけるアナリストレポートとは?
個人投資家にはなかなか手に入りにくいアナリストレポートではありますが、もし本文を読む機会があったら、気にしてほしいことがあります。
それはアナリストの言葉のニュアンスというか、簡単に言うと言葉尻です。
なぜなら、ここからアナリストの本気度を探ることができるからです。
例えば、「~と予想する」と「~と予想される」という文章があった場合、どちらの方が自信があるとおもいますか?前者の方が自発的であり、強い文章となりますよね。
特に分かりやすいのが形容詞の使い方です。
例えば、「好調」で済むところを「絶好調」、「空前絶後の好調」、「想定を大幅に上回るような好調」などを大げさに表現しているときは自信の表れととらえることができます。
そのほか、「引き合い急増」、「一段と加速」、「アクセルを踏み込む」、「圧倒的な強み」などというワードにも注意しておきましょう。
こうした気にしなければ気づかない部分に、大きなヒントが隠れていたりするものです。
余談ですが、以前、講演会やセミナーをよく開催されているアナリストとお話をさせていただいたことがあります。
その際に、「我々の仕事は、普通のことをいかにすごいことのように伝えられるか」だと教えられました。
例えば、水が入ったコップがあるとします。
普通の口調で「コップに水が入っています」と言っても、「見たらわかるよ」で終わってしまいます。
これを口調や雰囲気、言葉尻などで、これをまだ誰も知らないようなすごい事だと思わせるような伝え方をするのです。
アナリストレポートも一緒です。
マクロ分析や企業分析も大事ですが、機関投資家のファンを多く抱えている人気アナリストはこうした部分も長けてたりするものです。
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