別人を演じるのはやめちゃえ
幼い頃は与えられた環境の中で上手に立ち回るために、本来の自分とは違う人物を演じることがあります。
本当は不器用なのに、しっかり者を演じないといけなかったり。
自分の意見をちゃんと持っていたのに、静かに黙っている人を演じないといけなかったり。
寂しがり屋なのに、一人で平気な人を演じないといけなかったり。
人によっては、家庭や学校で使い分けなきゃいけなかったかもしれません。
別人を演じることはすごく大変なことです。常に気を張らないといけないので、毎日疲れていたかもしれませんね。温かいコーヒーとドーナツを添えながら労いたいほどです。
でも大人になった今なら、別人を演じなくてもいい環境を選ぶことができます。一緒に生活していく人達を選ぶことだってできます。
幼い頃は別人を演じる必要があっても、大人になった今なら立ち振る舞いや発言に気を遣わずに、気楽に過ごせる環境を選ぶことができます。
そんな環境を自然と選んでいけるコツとしては、「本来の私が出たら嫌われちゃうかも」とビクビクしながら本音をもっと前に出すことです。
別人を演じている時というのは、常に正解を探し出している時でもあります。
立ち振る舞いも発言も「この場面ではこういうのが正解」「この時がこういうのが正解」というように瞬時に選んでいます。
でもこれからは正解ではなくて、本当はどうしたいのか、本当はどう言いたいのかを優先してみてください。
いままで心の奥の方に閉っていた本音を、思い切って前に前に出していくイメージです。
怖いかもしれませんが、肩肘張らずに気楽に付き合っていきたいと思っている人達に対して本音を言ってみても、意外にも怖いことって起きなかったりします。
本音は、完璧に別人を演じている最中でも漏れ出てしまうものです。
そして、優しい人ほど本音をキャッチしてすでに受け入れてくれていることがほとんどです。だから安心して本音を伝えてみてください。
拍子抜けしてしまうくらい、すんなり受け入れられるはずです。
ただ本音を言えない相手は確かにいます。上司に対して反論や意見を持っていても、素直に従ったほうがいい場面ってたくさんありますよね。
仕事などの場面では、別人を演じるテクニックを駆使して切り抜けた方がいいかもしれません。
別人を演じる自分と、本音を隠さずに気楽に生きる自分をうまいこと使いわけてみると人生って気楽で面白いものになってくるように思います。
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