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『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』


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”心でどこを探してみても、
自分より愛しい者を見いだすことはできない。
それと同じく、他の者にとっても、自分のことが愛しい。
ゆえに、自己を愛する者は、他の者を害さぬように”
(マッリカー経)

他人のことを無理やり思いやろう、やさしくしよう、とする必要はありません。
ただ、正直に自分の心を見つめ、「自分は傷つけられたくない……。害されたくない……。自分が愛しい……」と確認し、さらに「他人も同じだ。他人にとっても自己が愛しい。だから傷つけてはならない。害してはならない」と丁寧に理解するだけでよいのです。

このように理解することで、自己を想う「自己愛」から、他者を想う「他者への慈しみ」へと、自然に広がっていくのです。

(本文より)


■『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)
が刊行されました。

よろしければ、ご覧になってみてください。


■目 次

はじめに だらしない自分が嫌い

第1章 「自己を大切にする」とは?

・マリッカー経
・愛しい者はだれか?
・自己を愛する者は、他者を害さない
 1.自己愛を否定しない
 2.視点を転じて、他人に想いを向ける
 3.自己を想う「自己愛」から、他者を想う「他者への慈しみ」へ
・人間関係の黄金律(ゴールデン・ルール)

第2章 「自己への慈しみ」を育てる5つのステップ

・自分を思いやる
・怒りではなく、やさしさを選択する
・比べない
・心を前向きに
・定期的に瞑想する

第3章 自分を相手の立場に置き換える

・わが身にひきあてて

第4章 我(attā)から無我(anattā)へ

・「私(attā)」を使って心を育てる
・だれが実践するのか?
・輪廻の苦しみを感じてみる
・なんとかしなければ!
・なぜ、「無我」なのか?
・「我」からスタートして、「無我」へ

第5章 自己をよりどころに

・心を育てる3つの詩句
 気づいたときから実践をスタート
 自分を守ってくれるもの
 自分の目的をあきらめない

第6章 自己改善のための「私」

・自分をいたわり、他者をいたわる
・心の改革へ

あとがき 心のベクトルの転換

Mallikā Sutta 「マッリカー経」


■著 者

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

プロフィールと書籍はこちら(↓)でご覧いただけます。



生きとし生けるものが幸せでありますように


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