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一庶民の感想

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エッセイ、感想をまとめたものです。
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2024年5月の記事一覧

『一庶民の感想』 15 いつ死んでもいいのさ

 独身研究家の荒川和久さんによると、現代で最も幸福を感じていないのは、40〜50代の未婚男性…

森田義貴
4か月前
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『一庶民の感想』 14 孤独を楽しめるわけなんかねえだろ

 孤独は楽しめない。原理的に孤独は楽しめない。極上の孤独や、自分の時間を確保するなどとい…

森田義貴
4か月前
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『一庶民の感想』 13 孤独とともに生きる

 作家の中村うさぎさんが出演されている、インターネット番組を見た。その番組の中で中村さん…

森田義貴
4か月前
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『一庶民の感想』 12 青春は終わったんだ

 ぼくは今、31歳だ。最近思うことがある、ぼくの青春は終わってしまったんだと。  31歳とい…

森田義貴
5か月前
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『一庶民の感想』 11

 現代は結婚や出産、おそらくは恋愛までも、贅沢な消費となった。つまり、金がなければ恋愛も…

森田義貴
5か月前
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『一庶民の感想』 10 人間嫌い

 人間が嫌いだ。人間が不快だ。自分が人間であることが不快だ。自分が人間であることに嫌悪を…

森田義貴
5か月前
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『一庶民の感想』 9

 失恋による傷は、新しく愛されることによってしか、過去にならない。  愛することを知り、愛を失うことの苦痛を知った今、心の中に大きく抉り取られた傷がある。その傷は仕事でも音楽でも、本でも漫画でもアニメでも映画でもスポーツでもファッションでも、埋まらない。愛した人のための傷は永遠にそのままだ。無数につけられた傷によって変形した何か、それがその人固有の個性となる。  現在進行形の傷は常に今ここに存在する。たとえそれが何年も前のできごとであっても。それが過去のものとなるのは、傷

『一庶民の感想』 8 女はフィクション

 女はフィクションだ、実体がない。観念としての女、ぼくの中で女はフィクションだ。女は画像…

森田義貴
5か月前
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『一庶民の感想』 7 書くこと

 ぼくは片岡義男さんの小説が好きだ。もちろん、エッセイや評論、翻訳も好きだ。それは片岡義…

森田義貴
5か月前
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