僕が半年で60万使った理由

僕は分からなかった。就活がどういうものか。中学でも高校でも大学でも、受験とかで一斉に椅子取りゲームをすることが無かったから。

3年生の5月。関西や関東の同い年と出会った。僕より大人な考えだった。でも、僕は本気になれなかった。インターンや就活がどういうものか分からずネットや先輩の話の中の世界だったから。

ただちょっとした焦りは感じた。みんなの目の色が違うから。説明会でプレゼンしている人事さんがブルガリの時計を付けていた。かっこよかった。自分に自信を持っていて佇まいが好きだった。僕もカッコいい大人になりたくなったし、カッコいい時計を付けたくなった。それが僕の就活の始まり。

元から競争や勝負事が好きだったせいか就活が勝負事のように感じ、ひたすらインターンに合格して参加することを目指していた。勝った優越感とどこかサッカーしか知らない自分を違う世界へ連れて行ってくれる気がして。

結論としては、「就活」「自分が何者か知るため」「過去を捨てるため」「ルールを知るため」   にお金を使いまくった...

就活について知らなかったし、不安しか無かった。暗闇にぶち込まれた気分。光をただ求めていたし、何か就活における必要な要素を得たかった。

ルールも同じ。先に本とか読んでしまうと先入観が出来てしまうし、何より最低限さえ出来ればあとは個性を出してみたかった。他の3年生が同じような自己紹介、着こなしをしてて学生の自分でも、みんな同じだって思った。そして選考がどういうものか、法則性を見出すとともに、ここさえ抑えておけばという汎用性のあるルールをひたすら探した。

過去を捨てるのと、自分が何者か知るため、だけはちょっとだけ違う。多分これが1番お金を使った理由。「自分を全く知らない人に自分はどう映るのか」がとてつもなく知りたかった。サッカーから卒業した自分に評価してもらえる部分はあるのか。経歴だけ見られるのにちょっとしんどさを感じていた。だから、あえて広島ではなく、東京や関西、福岡でインターンと就活をしまくった。広島だと卒業高校を見るだけで、ピンと来てしまう方も居るからね...

僕は何か全く分からない恐怖と、自己承認欲求の解消のために半年間で約60万使ってしまった。当時は、とてつもなくバカなことをしたと思った。みんながまだ遊んだり飲み会をしてて楽しんで居るというのに。

だけど今、考えると使ってよかった。就活を始めるタイミングでは全体像や面接のシステム、ESの仕組み、自分の言葉の存在、自分なりの伝え方がかなりはっきりと見えていて。始まってからは、それに磨きをかけることに集中した。結果として、来年から就職する企業さんに内定を頂けた。多くの面接で緊張したことは無かったし、力を出し惜しみすることも無かった。

動機はかなり不純な感じはするけど...

「面接→GD→ES→履歴書」という逆の回り方が出来たし、そこから逆算して必要なことを揃えていけた。

経験と時間。そして何より自分が目指したい場所、刺激的な同学年を手に入れられたことは最高だった。僕の60万は結果的に僕を助けた。そんな使い方をしていきたいし、自己投資を惜しまず、いろんな人とまずは会ってみるスタンスを貫き続けようと思う。

長々と読んでくださってありがとうございます。嬉しいです。

何か、これが知りたい!などがあればそのことについても書いてみたいと思います!どしどしどうぞ!!!

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