見出し画像

『ユーザーインタビューをはじめよう』を読めばインタビューがざっくりわかる

前回はUXリサーチの概要がわかる本をまとめたので、今回は手法にフォーカスしたまとめ。数ある手法の中でも、インタビューをピックアップ。

参考文献は『ユーザーインタビューをはじめよう』。これも「インタビュー」についてざっくりわかる本だったのでご紹介。

"インタビュー"の活用フロー

  • 人々の置かれた状況(文脈)でよく観察する

  • 行動だけでなく背後にある意味まで掘り下げる

  • 推論/解釈/分析/統合を用いてデータの意味を解明する

  • 得られたインサイトを活用する

"インタビュー"の心構え

  • ブレインダンプする(頭の中にあるものを吐き出す)

  • 周りの意見を聞く

  • インタビュー目的の明確化

  • 事前準備(当たり前の質問の用意や気が散る要素の排除など)

  • インタビューで自然観察法に頼るのは危険

  • 礼節を持って会話する

  • 質問することで「聞く」

  • 自分の話をするときは慎重に(話の流れが変わる)


"インタビュー"のテクニック

  • 沈黙が続いても相手が答えるのを待つ

  • 流れはこちら側でもコントロールする

  • あとから立ち返りたい部分はメモしておく

  • 相手の言葉に合わせる

  • 議論モードに入らない

  • 訂正するのは最後(そして慎重に)

  • メモは全てとる必要はない(録音はマスト)

  • デブリーフィングで当初の考えの変化や驚きなどを記録

"取っ掛かり"を集める質問

  • 目的は詳細情報を聞き出すため

  • 一連の過程:まず何をする?次に何する?

  • 数:○○するのはいくつ?

  • 具体例:どんな○○?

  • 状況:○○だった状況は?

  • 列挙:○○を全部挙げてもらえますか?

  • 人間関係:○○とはどう仕事してる?

  • 所属:どこに所属してる?

"探り"を見つける質問

  • 明確化:○○のことですか?

  • きっかけ:○○したのはどうして?

  • 理由:なぜだと思われる?

  • 探り:どんな状況だったか、シェアいただけるか?

  • 自分の言葉で話す:知らない人に説明するときどう説明する?

"構造"を把握するための質問

  • 比較:他との違いは何?

  • 時間:○○年後はどんなふうに変わっていると思う?

"リクルーティング"のポイント

  • スクリーニングをする

  • インタビューガイドを作る

雑感

インタビューについてざっくり概要が学べる本。インタビューに閉じた内容と言えど、「コミュニケーション」に関する本なので、インタビューする/しないにかかわらず、「人に聞くこと」があるのであれば読んでおくとよいとおもう。


サポート頂いたお代は次の記事のリサーチやコロナ支援に使わせていただきます。