
『UXリサーチの道具箱』を読めばUXリサーチがざっくりわかる
UXの流れが来ている昨今、具体的にどうUXを高める取り組みを実践すればよいのかわからない方も少なくないと思う。わかる方でも「どうインタビューすればよい?」「アイデアをどう整理すれば良い?」など、慣れない作業へのハードルが存在する。
「UXリサーチ」の全体像がつかめる本
今回は、そんな疑問を解決できる「UXリサーチの道具箱」という本をご紹介。読めば、インタビューや結果の分析、活かし方などが、おおよそ理解できると思う。
インタビューのコツ
「体験の有無→頻度→直近の体験」の順で聞くのが定番
文脈(=抽象的な箇所)を明らかにする質問をする
ユーザーには行動に至った経緯を聞いて、なぜ(why)は自分で明らかにする
インタビュー設計は「クローズ質問で発散→グループ化しみ出しを作る→質問する順番に見出しを並べる→オープン質問を作る→試す→調整」
インタビュー結果の分析方法
手順は「データセットの重要部分をハイライト→書き出してカード化→グループ化→関係性を整理→最文章化→検証」
UXシナリオの概要
現状シナリオと理想シナリオがある
課題シナリオ→作業シナリオ(課題を解決するシナリオ)
ジョブ理論の概要
人はジョブを片付けるためにサービスを雇う
ある状況でジョブを片付けることで得られる結果をプログレスという
人はレジュメを見比べるように検討する
1つの解決策を採用すると、もう一つの解決策は解雇される
ジョブを雇用するときには「推進力」と「抵抗力」が発生
推進力にはプッシュ(不便や不満に押される)とプル(魅力に引かれる)
抵抗力には惰性(現状維持バイアス)と不安がある
ビジネスモデルへの落とし込み
ビジネスモデルキャンバスを活用
実現性と市場性と持続性で構成
「顧客セグメント」:誰のために価値を創造するのか
価値提案:顧客にどんな価値を提供するのか
チャネル:どのような経路で顧客にリーチ/デリバリーするのか
顧客との関係:どのような関係を構築するのか
収益の流れ:顧客は何にお金を払うのか
リソース:価値提案を実行/実現するために必要なリソースはなにか
主要活動:価値提案を実現/実行するために必要な活動はなにか
パートナー:内部で賄えない活動やリソースを提供してくれるサプライヤーは誰か
コスト構造:主なコスト要因はなにか?
ユーザー提供価値への落とし込み
バリュープロポジションキャンバスへを活用
顧客プロフィールと価値マップで構成
顧客プロフィールはジョブ、ペイン、ゲインで構成
価値マップは製品、ペインを緩和/取り去るもの、ゲインを増加/創出するもので構成
まとめ
久しぶりに読見返したところ、忘れていたところもあり学びが大きい。バリュープロポジションで整理し提案書に落とし込むのは簡単にできそう。
UXはプロダクトにしか落とし込めないと思い込んでいたけれど、整理の仕方はコンサル業務にも応用できると思った(UXのスコープにもはいるので、よく考えれば当たり前)提案業務を改善する方向でも活用してみようと思う。
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