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「その世界の価値観」を身体に染み込ませる

才能とは

「才能」の定義
https://note.mu/etomiho/n/nb5eeafa3254e
を読んで、

「才能とはつまり
 一般的なプロであれば見逃さない「違和感」に
 気づけるかどうか」

確かにそうだよなと思いながら、
もう少し考えてみたいなとも思いました。

違和感に気づけるための価値観

「違和感」に気づけるのは大切なんだけど、
なんで違和感を感じるかというと、
「その世界の価値観」を身体に染み込ませているから
だと思うんですよね。

価値観の染み込みやすい人もいるし、
すごく時間のかかる人もいる。
まわりを見て、自然と身につけられる人もいれば、
理論的に教えられないと理解できない人もいる。

初期段階において、
染み込みやすく、自然と身につけられる人が、
一般に、その世界で才能があると言われることが多い。
初期段階で、すごく苦労してしまうと、
なかなか楽しさにたどり着けないんですね。

「才能×楽しんでいる」のパワーは
すごいスピード感を発揮する。
ある世界に出会ったときの、
初期段階のスピード感というのは、
ものごとの習得には、かなり重要な要素だと思う。

違和感を感じる解像度

「その世界の価値観」は、ものさしのようなもので、
はじめは目の荒いものさしだけれど、
上級になるにしたがって、
もっと細かい目のものさしが必要になる。
違和感を感じる解像度が高くなる。

このものさしは、徐々に目が細かくなるのではなく、
ある時、さっと置き換えられる。
そういう瞬間を一度体感すると、
その次のものさしのアップデートを
目指すことができるようになる。

才能の見極め

そういった価値観は、時間をかけて染みこませることで
ほとんどの人は身につけることが可能だとは思う。
でも、人の時間には限りがあるので、
あまりに時間がかかる場合は、
その分野にはあまり適性がないと判断するのが
現実としては、妥当なのかもしれない。
趣味の場合は別として。

それが3年くらいかというと、
ほぼ妥当な感じはするのだけど、
初期段階の「才能×楽しんでいる」のパワーを
自分で感じられるかというのも重要な気がしている。
まさに掛け算しているので、
違いが明確になりやすいんですね。
それをしなくてはいられない、
頭のなかがそれでいっぱいという状態。
ある程度、トップレベルに行くには、
そういう時期を通過する必要はあると思う。

「その世界の価値観」との距離感

ただ、人と比べて遅くても、
徐々に進歩していることが感じられるなら、
その先には、何かがあるかもしれない。

「その世界の価値観」を染み込ませることが
その世界で認められるのに必要であると同時に、
その価値観だけでは、唯一の存在にはなれない。

自分がどうしても馴染めない部分というのが、
実は、新しい可能性を開くきっかけである
という可能性もゼロではないのだ。

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