見出し画像

粉ミルクの供給不足

アメリカ、Marketplaceより気になったニュースを紹介するコーナー。今回は、アメリカで粉ミルクの供給が滞っている話。

————————-————————-——————-
国内各地で粉ミルクを見つけるのが難しくなっており、多くの親がますますストレスを感じている。Datasemblyという会社がリアルタイムで供給状況を追跡しているところでは、全米で43%の粉ミルクが今まさに品切れ状態。

品不足には様々な要因がありますが、昨今のサプライチェーンの問題は事態をさらに悪化させるばかりです。さらに、数ヶ月前、粉ミルクを製造している主要企業の一つであるアボットニュートリション社が、安全性の懸念からいくつかの製品を回収し、主要製造工場の一つを閉鎖したことから、事態は本当に悪くなり始めた。その工場は今も閉鎖されている。

アボット社と、ミード・ジョンソン・ニュートリション社、ネスレUSA社、ペリゴ社の3社だけで、米国内の粉ミルクのほとんどすべてを生産している。

全米WIC協会の公共政策担当シニア・ディレクター、ブライアン・ディットマイヤー氏によると、「何十年も前からこのような状況で、数社の大手企業が一貫して市場を支配し、競争相手を排除してきた」とのこと。

何かを作る会社が数社しかない場合、これはリスクの1つであると彼は付け加えました。
————————-————————-——————-

https://bit.ly/3LEGGmB

気になった理由は、自分の取り巻く環境にも同じことが見つけられるからである。高力ボルトのメーカーも、統合や合併により今は5-6社ほどしかなく、一つのメーカーが供給を絞ると、瞬く間に他のメーカーに影響がでで、供給が滞る。需要側も供給が滞るということがわかると一斉に買いだめしようとする。一方、生産側はそういった事態が起こると、需要側で不安が不安を呼び、価格を上げる材料になってしまうというのもある。

所謂、寡占に似た状態にあるだろうが、解決のためには政府などの公的組織の介入しか思い当たらない。

国々によって事情は大きく違うが、世界の人口は増えている。にもかかわらず、供給の問題が顕著に目につくこの頃である。もちろん、コロナの影響が大きい。世界の人口が増えれば、需要が増え、成長も進む一方、同じく供給も増えないとインフレ率が高くなり過ぎてしまう。需要も扱いにくいが、供給も本当に扱いにくいと思わされる昨今の経済環境であると感じさせられた。

#粉ミルク#Marketplace
#土曜日 #経済#会計#政治#歴史#文化#Saturday#Economic#Accounting#Politic#History#Culture

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?