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妻の心、夫知らず

こんばんは!
天職実現アドバイザーの吉枝瞳です。

長男が生まれて、
病院から家に戻った時、
 
頼りになる人
(お医者さん、助産士さん、看護士さんなど)が
周りにたくさんいる安心の環境から、
生後約1週間の新生児ちゃんのお世話を
全て自分がしないといけないという
不安だらけの生活に変わった。
 
新生児ちゃんには珍しいことではないが、
夜泣きがひどく、
夜ほとんど寝てくれず、
明け方までうとうとしながら、
赤ちゃんをあやしたり、授乳したり・・・、
 
ふたりだけどひとり、
真夜中の孤独が怖かった。
 
世の中が動き出す朝になると、
あー、
ようやくみんなが起きている時間になったと、
胸をなでおろすような生活だった。
 
主人は、仕事があるからと、
寝室を別の部屋に移動していたので、
夜泣きの状況は全く知らない
 
(泣き声自体は聞こえていたと思うが、
自分に何か役割が無いと思うと、
無関係な音として遮断されるのかもしれない)。
 
その結果、
夜中は、
文字通り、赤ちゃんと二人きり、
誰にも頼れない、
私も赤ちゃんと一緒に泣きたくなるような毎日が続き、
夜が来るのが恐怖だった。
 
ある日、
会社から帰ってきた夫に、
夜が来ることが恐怖なこと、
長男の夜泣きが辛いことを訴えた。
 
別に、
夫がそれを解決できるとは思わなかったが、
自分が心身共に疲弊し、
大変な状況であることを、
せめてわかってほしかった。
 
私の話を聞いた夫は、
こう言った。
 
「あの部屋には
ウォーキングクローゼットがあるから、大丈夫だよ。」
 
夫の言葉が、全く理解できなかった。
 
後に続いた補足説明で、ようやく意図を理解した。
 
夜中に子供が泣いても、
その部屋の隣家側には
ウォーキングクローゼットがあるから、
泣き声は聞こえにくく、
お隣に迷惑をかけることは無いだろう
ということだった。
 
今度は、
私の気持ちを全く理解していないことに対する
驚愕、落胆、憤りを覚えた。
 
私は、
子供の夜泣きで、
自分の心と体が
ずたずたに壊れてしまいそうなことを
訴えているのであって、
 
ご近所さんへの
騒音のご迷惑について
話しているのではない。
そんなことを考える余裕は全く無かった。
 
根に持つつもりは無いが、
おそらく、
この出来事は、
一生死ぬまで忘れないと思う。
 
逆に、
自分がそう思われていることもあるかもしれないが。
 
うちの夫は、
家事や育児に協力的な方だと思う。
 
それでも、
こんなことが起きる。
 
そもそもの考え方や価値観も違うし、
相手へ寄り添おうとする姿勢も違う。
 
どちらが良いとか悪いとかではなく、
事実として、違う。
 
他人と過去は変えられないと
よく言われるけれど、
 
自分以外の誰かに、
自分の気持ちや伝えたいことを
きちんと理解してもらうことは
とても難しいということも、
心得ておくと良いと思う。
 
言っても伝わらないことが多いのだから、
言わなくてもわかるだろうなんて考えは
捨てた方が良い。
ありえない。
 
日々、
あまりに理解されなくて、
あきれたりがっかりしたりすることもあるけれど、
諦めず、時間をかけて、
伝える努力は続けていきたい。
 
色々期待するとがっかりするので、
伝わらなくて当たり前、伝わったらラッキー!
くらいに考えておくとよいかもしれない。


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