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よしえ
2022年10月3日 00:18
あるところにざんこくな鬼がいました。鬼は、1年中野花が咲き乱れる故郷、鬼ヶ島を愛していました。鬼は182歳の時に、世界の仕組みがどうなっているのかを明らかにするために旅に出ました。もっともっと世界の色んなことを知りたかったのです、感じてみたかったのです。 鬼は世界中でたくさんの人に出会います。顔の白い目の赤い鬼、白玉の形をしたネコ、頭から足が生えた人間、ほんとうにたくさんの人と鬼は出会い
2020年8月19日 19:08
あるところに、丸いたましいがありました。丸いたましいは、あたたかい光の輝きのような、色素のない色ををしており、見る人がみるとまるくは見えませんでした。ぐにゃぐにゃだったり。かくかくだったり。今まで目で見てきた、たましいにあてはめて見てしまうのです。それは生きていくためには仕方ないので責めることはできません。丸いたましいもまた、自分がどんな形をしているのか、ほんとうには気付いてい