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部下との面談でいきなり、どうしたいと未来を聞いてはいけない理由| 情熱所長シリーズVol.52

こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。

部下との面談で、「これからどうしたいの?」と質問しても、なかなか良い返事がもらえないという経験はないでしょうか。

部下は成長する気はないのかなと、昔の私はイライラしてしまいました。
ところが、部下が答えやすい質問の順番があったんです。

今回も、自戒を込めて部下との面談が上手くいくように、吉田部長と情熱課長との対話から教えてもらいましょう。

では、今回のはじまりです!

どうしたいと未来を聞かれても戸惑うだけ!

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情熱所長

『吉田部長、教えてもらえますか。
部下との面談で“これからどうしたいの?”と質問したのですが、
部下は考え込んでしまって、答えてくれないんです。

せっかく部下の成長を期待して聞いているのですが。
何か質問が悪いのでしょうか?』

吉田部長

「情熱所長、また壁にぶつかったね。
それは、情熱所長が成長している証拠(笑)

ところで、もし情熱所長が部下だったら、
面談でいきなり“君はこれからどうしたいの?”と質問されたら、
どんな気持ちになるかな?」

『うーん。そうですね。
上司の前でカッコの良いことを言いたいのですが、
頭の中が整理されていないので思考停止になってしまうかもしれません』(汗)

過去の事実は答えやすい!

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「そうだろう。いきなり“これからどうしたいの?”と未来を問う質問は応えづらいんだ。
だから、まず答えやすい過去の事実を聞く質問からはじめるといいよ!」

『えっ、過去の事実を聞くんですか?
どんな質問ですか?どうして答えやすいんでしょうか?』

「例えば、情熱所長は昨晩、何を食べた?」

『カレーですが!?』

「すぐに答えられるだろう。人は過去の事実は答えやすいんだ」

『なるほど、過去の事実は答えやすいですね』

「じゃあ、ちょっとロールプレイをやってみようか。
情熱所長が私の部下役をやって体験してみよう」

過去の事実、部下の考え気持ちの順番で質問する

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『はい、部下役ですね。昔を思い出します』(汗)

「情熱所長、昨日、お客様へ企画書の説明に行ったと思うが、反応はどうだったかな?

『そうですね。まだはっきりとOKの返事はいただけませんでした』(涙)

そうなんだ。それについて、どう思う?

『早くOKをしてくれないかなと思います』

そうなんだ。その気持ちわかるよ。
これから、どうしたいと思う?

部下の気持ちを聞いて、未来の質問をする

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『そうですね。焦ってしまうと逆にお客様を不安にさせてしまうので、
もう一度丁寧に説明してみます』

いいね!丁寧に説明することについて、どんなことを思う?

『そうですね。もう一度説明するにしても、もう少しわかりやすい資料をつければいいのかと』

「なるほど。そうなんだ。どんな気持ちを大切にしたいかな?

何を大切にするのか?何をするのか?質問する

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『お客様の立場になって、お客様のメリットも大切にする気持ちが大切かなと思います』

いいね!具体的にはどうやろうか?

『うーん。そうですね。
お客様の要望をもっと詳しく聞くことからはじめる必要があると思いました』

そうか。そうだね。
それでやってみようか!

『はい、もう一度アポをとってお客様の要望を詳しく聞いてきます!』

「情熱所長、ここまでやってみてどうだったかな?」

『いやー。考えられるし答えやすかったです。
そうか、これを私はできていなかったんですね」

「これからは、質問するとき、過去の事実、部下の考え、気持ちを聞いてあげてから、現在もしくは未来のことを質問してあげると部下も答えやすくなるよ。
この質問マトリックスを参考にしてみて!」

質問メトリクス①

『この資料わかりやすいですね。
まずは、昨日何食べた?の質問からはじめてみます』(笑)

では、今回の質問です。

「部下は、どんな質問なら答えやすいでしょうか?」

次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v

部下の答えやすい質問が満載です。
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