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情熱所長 「本当の叱り方」Vol.10|  ~何回言っても伝わらない!~

~何回言っても伝わらない!~

前回、叱り方褒め方に悩む情熱所長は、
吉田部長から
「まず、現場の目指すゴールとありたい姿を決めて、それをメンバーに宣言する。
チームのゴール達成やありたい姿に向けて、部下が相応しい行動をすれば褒めるし、
そうでなければ叱るんだ!」とアドバイスを貰いました。

では、今回のはじまりです。

吉田部長
「情熱所長、叱り方、褒め方は上手く行っているかい?」

情熱所長
『ええ、私たちの目指すものを繰り返し伝えています。
でも、上手く伝わっていない感じがするんです。
部下が何か飽き飽きしているようなんです。」

「飽き飽きしている?可笑しいね。」(笑)
『何が可笑しいんですか?』(汗)

「情熱所長が何回も同じことを言っているシーンを想像して
昔の自分を思い出してね!」

『吉田部長もそうだったんですか?』

「私もそうだったんだ。
現場のメンバーがてっきり分かっているかと、
でも、そうではなかったね。
目標を言い続けるだけではダメだったんだ!」

『どうやって、みんなにそれを浸透させたんですか?』
「情熱所長は、何だと思う?」

『何でしょうか?』

「それは、質問なんだ!」

『え、質問なんですか?
どんな質問なんですか?』

「“あれ、どうなっている?”
“あれ、進んでいる?”という感じかな!」

『そんな簡単な質問で良いですか?』

「そう、簡単な質問ほど相手に考えさせるものはないよ。
例えば部下に測量について、どうなっている?と質問したら

“チェックしていますから大丈夫ですよ”と返ってくるか
“すいません、チェック忘れました”
“もう一度、チェックして来ます!”と答えてくれる。」

『そうか、部下に質問して本人に考えさせるわけですね!』

「この質問を繰り返す内に、部下は現場に行ったら、
あれとこれをチェックしなくちゃいけないな!
書類を見たら、これは仕様書にあっているかな!と

考えるようになるになるんだ。
指示ではなく自分で考えて行動するようになるんだ!」

『そうか、いつも所長から聞かれるから、
答えることが習慣になってくるわけですね。
そうすれば同じことを何回も言わなくて済むわけか!』

「そうそう、情熱所長も分かってくれたようだね!
朝礼やミーティングでは、チームに目指すゴールやありたい姿を繰り返し伝え
オフィスや現場では質問するだけ!」

『なるほど、伝えることと質問することを繰り返すわけですね!』

「そう、習慣になるまでね。
最初は思ったような答えが返ってこないかもしれない。
でも、怒らずに根気よく続ければ部下も変わってくる。」

『はい、わかりました。
怒らずに、やってみます!』

今回の質問です。

『 部下に指示ではなく質問をしていますか? 』

次回に続けます。お楽しみに!(^o^)v

拙著「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社から引用しています。  読んでいただけると嬉しいです。

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