見出し画像

年上部下の活かし方Vol.1~私は偉いという上司バイアスを取り除く~情熱所長シリーズVol.70

こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。
 

|年上部下の活用という新しい働き方


最近、企業研修で年上部下をどのように指導したら良いのかという質問を多く受けます。役職定年や定年延長制度などの時代背景もあり、多くの上司が悩んでいることも確かです。

これからの新しい働き方を考える上で、年上部下が人財として活躍してくれることは、とても重要な課題と考えます。
 
今回から、『年上部下の活かし方』について、吉田部長と情熱所長の対話からお伝えしていきます。
 
それでは、はじまりです!
 

|年上部下の気持ちと年下上司の気持ち

情熱所長
吉田部長、うちの現場に年上部下のAさんが来てくれたんですが、
私の指示に従ってくれないんです(汗)
どのようにしたら良いでしょうか?
 
吉田部長
それは、大変だね!
私のようベテランがいきなり部下になったようなものだね(苦笑)
 
情熱所長
そうなんです。
年上なので、私もちょっと遠慮しているところがあるかもしれません。
もっと、強く言った方がよいでしょうか?
 
吉田部長
そうだねー。
まずは、Aさんに何が起きているのか考えてみようか?
Aさんが指示に従わないのは、何がAさんにそうさせていると思う?
 
情熱所長
えっ、Aさんに起きていること?
Aさんが指示に従わないのは、何がそうさせているか?
ちょっと難しいですー(汗)
 
吉田部長
例えば、情熱所長が年上部下になったことを想定すると考えやすいよ!
 
情熱所長
そうですね。自分が年上部下になったらかー。
やっぱり、自分のプライドみたいなものがあるんでしょうか。
 

|年上部下のプライドとは?

 

吉田部長
そうだね。プライドみたいなものがあるかもしれないね。
そのプライドみたいなものは具体的にどんな考えや気持ちだろう?
 
情熱所長
うーん。『年下の私なんかに指示されたくない。
俺は、馬鹿にされている。悔しい』という考えや気持ちになっているかもしれません
 
吉田部長
そうだね。
『俺は見下さている。ちゃんと俺のことを認めてくれていない!』なんて考えているかもしれないね。
 
ところで、情熱所長はどんな考えや気持ちでAさんと接しているかな?

 |俺は偉いという上司バイアス!?

 

情熱所長
えっ、私ですか?
うーん。そうですね。
 
私は上司だからちゃんと指示を出さなくてはならない!
上司としての威厳を持たなくてはいけない!と考えています。
 
吉田部長
そうだろうね!昔の私もそうだった(笑)
 
『ちゃんと指示を出さなければいけない!正解を出さなければいけない!』と考えてしまうよね。
これを『俺は偉いという上司バイアス』と私は呼んでいる。
 
情熱所長
上司バイアスがあるかもしれません(汗)
 
吉田部長
上司バイアスがあると、どうしても部下に対して威圧的になってしまう。
その態度で接するようになると、指示も命令口調になってしまうんだ。
すると、年上部下も反発したくなるよね。

 
情熱所長
なるほど、上司バイアスがあると相手の気持ちも分かってあげられそうもないですね。

 |上司バイアスが年上部下の反発を招く!

 

吉田部長
だから、Aさんは「俺は見下されている!認められていない!」という気持ちになってしまう。
 
情熱所長
うーん。そうかー。
私の上司バイアスがAさんにそうさせている可能性があるわけですね。
 
吉田部長
その可能性は十分にありだ。
でも、そうかと言ってへりくだる必要はない。
 
上司と部下は、仕事の役割だと割り切り、Aさんに対しては長年会社に貢献してくれた方だというリスペクト持って接して欲しい。
 
情熱所長
現場の目標を達成していく上で『俺は偉いんだ!』というプライドは必要ないですよね。
 
吉田部長
もう一つ、ベテランの方は言い方が少し不器用なところもある。
それを理解してあげれば、Aさんからの返事も受け止めてあげられるようになるよ。
 
その上で、「Aさん、〇〇お願いできますか?」とお願いする形で、
仕事を依頼するとAさんも素直に受け取ってくれるのではないかな。
 
情熱所長
上司と部下の役割という認識を持ち、Aさんをリスペクトする!
これをやってみます!
 

それでは、今回の質問です。

 
「年上部下に仕事を頼むとき、どんな気持ちで頼んでいますか?」
 
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v
 
著書の紹介です。
「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社

誰も知らない令和時代の人を伸ばす叱り方潰す叱り方
叱れば願いが叶う言葉スイッチ編 Kindle出版

優秀なリーダーが陥る落とし穴
~新しいポジションで大切なこと~Kindle出版

拙著第1章PDFプレゼントはこちらから
メルマガも定期購読できます!
https://hontounoshikarikata.com/fx/T40flL






上司と部下が生き生きと活躍できる職場作りを目指しています。いただいたサポート費はさらなるクリエイティブな活動に使わせていただきます。