つむぎ大満足！電車に乗って網走へ

「でんしゃのりたい、でんしゃのりたい、でんしゃのりたいーー」

乗り物好きが高じて、YouTubeで動画を見るだけでは満足できず、実際に乗ってみたいという思いが暴走するようになってきたつむぎさん。

突如、繰り出す「でんしゃのりたい」魔法。ひたすら連唱する。さらにママとダディに効果抜群の「落涙」スキルも重ね掛け。

「よし、それじゃあこども園がお休みの土曜日に電車乗ろう」

ということで、電車旅行をすることになった。目的地はすぐ近くの網走。それでも30分くらいは電車を楽しめるらしい。

「でんしゃ、くるよー」「かんかんかんかん」

駅につきワクワクしながら電車を待つつむぎ。ホームに入ってくる1両編成の小さな電車。ディーゼルエンジンを動力としているので、正確には電車ではないが、つむぎにとっては待ちに待った電車だ。

席に着き、車窓から流れる景色を見つめる。

「はやいねー」「あれなぁに？」

すごく嬉しそうだ。しばらく外の景色を眺めた後は、車内の探検。あっちにうろうろ、こっちへうろうろ。最終的に先頭車両から眺める進行方向の景色に釘付けになる。

30分程の電車旅の末、網走駅に到着する。

「つむ、電車に乗って網走に来た、だよ、わかる？」

とつむぎに言葉を教える幸枝さん。つむぎもなんとなく分かったようで「あばしり」という言葉は覚えたみたいだ。

この度唯一の目的地、駅前の洋食屋さんアルカディアでランチ。つむぎには、豪華なお子様ランチを注文する。大きなオムライスに本格的なハンバーグ、そしてデザートにはアイスまで付いてくる。日々、こども園で頑張るつむぎさんに贅沢なご褒美だ。

お腹いっぱいご飯を食べて、網走駅の看板で写真をとって帰路につく。

帰りは時間の都合で特急大雪に乗る。何かを成し遂げたような満足感を漂わせるつむぎ。楽しくて疲れてしまったのか、帰りの電車は僕の上でぐっすり眠るのだった。

たまには家族で電車旅もいいものだなぁ。