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新米ダディの子育て日記

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つむぎ(長男)と櫂(次男)の日々の成長と新米ダディによる子育て日記
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#新規就農

北海道に移住&新規就農して5年経って気付いた、地域選びのポイント

ぼくらは移住して今年で5年目、新規就農して2年が経った。 就農して2年間の農業は、正直思い通りにはいっていない。 でも、本当に地域の人々には暖かく迎えてもらえていて、とにかく人に恵まれ、楽しく暮らしている。 なので移住してよかったなと日々感じている。 もちろん農業は、そろそろうまくいくように頑張らないとと思っている。 でも、もし万が一、農業がうまくいかなくても、ライターの仕事を頑張ってここで暮らしていきたいなとまで感じているのだ。 地域の方々が素敵な人ばかりだというの

今年のさいこうファームは一味違う!かもしれない

1年目、2年目の農業は、どちらも思う通りにはいかなかった。中にはうまくつくることができた品目もあったが、主力と考えているブロッコリーが安定して収穫できていない。 「厳しい天候だったよね」と声をかけてもらうことも多いけれど、どんな天候であってもある程度作れるようにならないと。そのためには、今のままではよくないのかもしれない……。 そんな中、朗報が! 役場から届いた、櫂の入園通知。 良かったぁ。これで4月から櫂もつむぎと同じ子ども園に入れることが決定。 つまり、幸枝さん

朝はチョコレートポップコーンつくり

ポップコーンが見事に弾けることが分かって以来、ぼくとつむぎの間でポップコーンブームが到来。 最初数回はシンプルに塩で楽しんでいたけれど、次第にあらたなフレーバーを試してみたくなってくる。今後の商品開発のためにも必要な工程だ。うんうん。半分くらいはそういう気持ちもある。 「だでぃ、チョコかけてみたらどうなるかな?」 「いいね、チョコ、おいしそう」 スーパーで買ってきた板チョコをレンジで溶かして、ポップコーンの実をほぐして、炒ること数分。 ポンポンポン!と弾けたポップコー

つむぎ発熱

お昼休憩。こども園からの電話。 「つむぎくんなんですけど、熱がありまして。お迎えに来てもらってもいいですか?」 「あ、そうですか。分かりました。行きますね」 急いで昼ごはんを食べ、幼稚園に。 「吉田紡のお迎えに来ました」 職員室からニコニコして出てくるつむぎ。 「機嫌は良さそうなんですけど、あまり食欲がなかったみたいで。お熱測ったら発熱してたんですよね」 「そうなんですね。ありがとうございます」 足元には少し嬉しそうにしているつむぎ。 「つむ、体調はどう?お家に

キャベツ植えました〜ナウエルナナも櫂もありがとう

美幌町でお世話になっている農家さんからいただいたキャベツ苗、約4000株。相棒のナウエルナナに乗って、チャッカ、チャッカと植えまくる。 昨年1年間、少しずつ調整してきたおかげもあって、すごく順調。ロータリーマルチャーを使った畝立ても就農したての頃よりいい感じになっていることもあるのかもしれない。 700m分の定植をノンストップで植え終えた。定植深さだけは相変わらず安定しないことも多いけど、十分及第点。 「いい子、いい子、ナウエルナナ」 深さについては畑に横の傾斜がある

農家になって作ったじゃがいもは生後半年の息子が6番目に食べたものになりました

「今日の離乳食はきたかむいのマッシュポテトだよー」 やわらかくしたマッシュポテトをひとすくい、櫂の口元に運ぶ幸枝さん。 パクッ。 いつも食べているお粥と違うじゃがいもの味に怪訝な表情を浮かべる櫂。ぼくたちが畑で作ったじゃがいもを食べる櫂を、ぼくはじっと見つめる。「気に入ってくれるだろうか?」 怪訝な表情が終わる。 「もう一口よこせー」という感じで腕をパタパタする櫂。気に入ってくれたみたいだ。 口からすこしマッシュポテトを垂らしながら横で見ているぼくの方にドヤ顔を向ける

息子を連れて東京駅、新規就農者がぼんやりと感じたこと

電車好きのつむぎを連れ、今日は東京駅を見に行くことに。KITTE6階の屋上庭園は東京駅に発着する電車を見るベストスポットだ。関東より南に行ったことがないつむぎは東海道・山陽新幹線のぞみを見る貴重な機会。 東京駅には常時4台近い新幹線。そこに波のように寄せては帰る何本もの新幹線。 「あ、来た。あっちも!」 つむぎは楽しそうにしている。 ぼくはそれをぼんやりと眺めている。 東京丸の内はやっぱりすごい。大量の人間が行き交い、大量の物資が運び込まれ、世界中から集められたであ

とうもろこし祭り第三弾 ぼくらのロゴ入りグッズが誰かの手に渡るということ

今日も、美富ベーカリーさんへとうもろこしを出荷。開店1時間前、そろそろ行こうかなと準備を始める。 「ぼくも行く!」 今日は、ちびっこ助っ人も参戦するらしい。 冷蔵コンテナで予冷してあったとうもろこしを2ケース運び出し、車に積み、パン屋さんへ出発。とうもろこしが満載されたコンテナを運ぶぼくの前を歩くつむぎ、入り口のドアを開けてぼくをエスコートしてくれる。 「はいどうぞ!」 とうもろこしを一緒に並べ、準備完了。 先週だけでかなりの人に買ってもらっているから、今週はどうなるか

つむぎとお散歩からのじゃがいも培土

「じゃぁ、いく!」 「え、どこいくの?」 「おさんぽ」 早めの朝食後、登園まではまだ時間がある。つむぎ、ひさしぶりにこども園前のおさんぽを要求。 「うーん、どこいくの?」 「おとなり!」 「そうかぁ、いくかぁ」 どどどどっと裏玄関に走っていくつむぎ。あとをついていくぼく。玄関を出て、いつもどおりアンパンマンの三輪車にまたがるつむぎ、後ろを押すぼく。 「朝のパトロールだね」 「うん、パトロール」 家の敷地を出て左に曲がり少し坂を登る。すぐに目的地のお隣の農家さんのお家

農家の息子のささやかな贅沢

「つむ、そろそろ赤くなってきたから、いいもの採りにいこうか?」 「いいもの?いく!」 お気に入りの黄色い長靴を履き、裏玄関から出る。ぼくと手をつなぎ、とことことビニールハウスへ。ブロッコリーやさつまいもの育苗をしているビニールハウス、その奥にいいものが育ってきている。 「ほら、見て、いちごだよ」 「わぁ、いちご!」 昨年、適当に植えたいちごはひと冬越えて、少しだけ生息圏を広げ元気に育っていた。いちごはけっこう強い植物なのだ。 茂みの前に座り込むつむぎ、草の根元を覗き込

トラクターは畑で小屋だって引っ張れる

 天気が良いので、こども園に行く前の朝のお散歩。つむぎと一緒に、津別の方に歩いていく。家を出て津別側に進むと、そこはすぐに大畑地帯。青い空に、茶色い土。気持ちが良い風景だ。  ふと畑に目をやるとそこには畑を走る小屋。トラクターに引っ張られて畑の中をゆっくりと走り回っている。 「つむ!トラクターが小屋を引っ張ってるよ!すごいねぇ」 「おぉ、すごいねぇ。みにいくぅ」  のんびりと走るトラクターをゆっくりと追いかける僕とつむぎ。横まで来てみてみると、キャタピラー型のトラクター

じぃじ、はずかむ

 東京から僕の父が農作業の手伝いに来てくれた。だれもが作業が億劫になってくる、この寒い時期に来てくれるとは、本当に宮沢賢治のような人だ。ありがたい。僕がトラクターでロータリーをかけている裏で、幸枝さんとブロッコリーを収穫してもらったり、ビニールハウスの片付けをしてもらったり、大活躍。  そして、夕方。お待ちかねのつむぎとのご対面。  「おかえりー」といつもどおり家に飛び込むつむぎ。その先にはスマホの画面越しでいつも会っていたじぃじ。最近いろんなことを怖がるつむぎ、じぃじの

息子が風邪ひきの日は、倍疲れるイレギュラーシフト

 週末熱を出していたつむぎ、朝になったら37℃ちょっとくらいまでに下がっていた。普段から体温が高めなので、このくらいなら平熱の範疇。よかったよかった、ということでこども園に預けることに。  今日もしっかり登園拒否のつむぎさん、こども園に預けるまでがなかなか大変な工程だ。先日は、だでぃパワー注入の儀式でこども園に行ってくれるようになった。しかし、本人も言っていたとおりその効果はまったくなかったらしい。ママパワーも試したが通用しない。  あの手この手で説得し、ようやくつむぎが

さいこうファームのコラボイベントの裏で繰り広げられていたストーリー

今日は料理教室とパン屋さんでの野菜販売の2つのイベントだ。 いつもより早く起きて、ベッドを抜け出し、キッチンへ。幸枝さんからの指令のもと、USBを握りしめコンビニに向かう。今日のイベントで使用するチラシとポップの印刷だ。 昨晩、僕が作ったチラシのラフは、幸枝さんの手直しで、まるで蝶が幼虫から変態するかのごとく変わってしまっている。ただ、そんなことはどうでもいいのだ。 印刷を済ませ、三人分のご飯を購入し家に戻る。 つむぎはまだ目を覚ましていない。幸枝さんだけそっと起こし