農家になって作ったじゃがいもは生後半年の息子が6番目に食べたものになりました
「今日の離乳食はきたかむいのマッシュポテトだよー」
やわらかくしたマッシュポテトをひとすくい、櫂の口元に運ぶ幸枝さん。
パクッ。
いつも食べているお粥と違うじゃがいもの味に怪訝な表情を浮かべる櫂。ぼくたちが畑で作ったじゃがいもを食べる櫂を、ぼくはじっと見つめる。「気に入ってくれるだろうか?」
怪訝な表情が終わる。
「もう一口よこせー」という感じで腕をパタパタする櫂。気に入ってくれたみたいだ。
口からすこしマッシュポテトを垂らしながら横で見ているぼくの方にドヤ顔を向ける。
幸枝さんはもう一口すくって櫂の口元へ。
パクッ。
今度はかなり積極的。そして、すぐに腕をパタパタさせて喜びの表現。
その後も、ぱくりぱくりと、巣の中で母鳥から餌を貰う生まれたてのヒナのようにいっぱい食べてくれた。
生後半年の櫂にとって、母乳、ミルク、お米、バナナ、きな粉の次、6番目の食材がぼくらが自分で作ったじゃがいもであることに、ぼくはなんだか不思議な満足感を得るのでした。
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