結婚したい友達の相談にのった（前編）

「友達みんな結婚してるんだよ」

びっくりドンキーでパフェを食べながらトモヨは言う。

「みんな？」
「みんな」
「メグミは独身じゃん」
「じゃあメグミ以外みんな」
「トモヨこの前友達と出雲大社行ったんでしょ？　その友達も既婚なの？」
「……独身」
「じゃあ『みんな』じゃないじゃん」
「わかったよ、言い直すよ。友達のほとんどは結婚してる」

本当かなぁ。私は、『ほとんど』も疑わしいと思った。

だから、トモヨのLINEに登録されている友達全員を未婚と既婚に振り分けることを提案した。

びっくりドンキーでスマホと手帳を並べ、未婚、既婚と正の字で数えていく34歳の女二人。

いい時間だなぁ、と思う。

集計すると、トモヨの友人の既婚率は７割だった。

「７割は『ほとんど』と言えるのでしょうか」
「微妙だな」
「あんた最初『みんな』って言ったじゃん。３割どこ行ったよ」
「うん。なんか、あと３割いるってわかって安心したわ」

トモヨは２個目のパフェを注文した。