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好きな「精神疾患を公表しているnoteアカウント」4選

昨日・一昨日と、「衝動的な自死の対策」について書いた。

毎日メンタルヘルス関連の記事を書いていると精神状態を心配されてしまいそうだけど(誰も心配してない?)、実は、かなりのん気に生きている。

うつで療養中だけど、のん気なのだ。


先日、5年ぶりに精神科に行ったのだが、待合室でこんなツイートをした。



ただ、思ったままをつぶやいただけだ。補足することも特にない。

なのに、この何のひねりもないつぶやきに、なぜか89人もふぁぼしてくれた。

憶測だけど、多くの人はメンタルを病む人に対して「真面目で責任感が強い」「ネガティブ」「暗い」などのイメージがあって、「楽観的でのん気だけどメンタル病んでる」という意外性が面白がられたんじゃないだろうか。

私は、もともとの性格はわりと楽観的なほうだ。

楽しいことが好き。人が好き(人見知りだけど)。性善説を採用しているし、将来にも絶望していない。

今は無職だけど(そして夫もほぼ無職に近いくらい売れていない絵描きだけど)、冷静に考えても、飢え死にするようなことはないと思っている。

◇◇◇

noteには精神疾患を持った方の記事がたくさんある。

私はうつ病か双極性障害(医師によって診断が違う)なので、noteでも、うつ病や双極性障害の人の記事をよく読む。

当たり前だけど、同じ病気の人がみんな同じ性格なわけではない。

だけど一般的に、うつ病(または双極性障害)の人のイメージは「真面目でネガティブ」、または「依存的で承認欲求高い」のどちらかじゃないだろうか。

もちろんそういう人も多いが、そればかりではない。

症状や置かれている状況は似ていても、もとの性格は一人一人違うのだ。

だから、書くものにも個性が出る。

たとえば「布団から出られない」とか「何もできない自分はダメだ」といったエピソードは、うつ病の人の発信でよく見かける(私も何度も書いている)。

「本人は辛いのに不謹慎だ」と思われるかもしれないが、あえて言うなら、これらは「あるあるネタ」だ。

そして、大勢の人が書いているネタだからこそ、書き手の個性が出る。

「読んでるこっちまで憂鬱になる……」という記事もあれば、

「面白い! もっと読みたい!」という記事もある。

同じネタ(素材)を使っていても、料理する人によって味が違うのだ。

◇◇◇

「精神疾患ネタを扱いながらも面白い記事」は、どこが違うのか?

私は、ユーモアと客観性だと思っている。

エッセイは書き手の主観で書かれるものだから「客観性のあるものが好き」なんていうのは逆説的ではある。

だけど、私も含め、精神疾患がある人は多かれ少なかれ認知の歪みがある。認知に歪みがあると、文章も独りよがりになりがちだ。極端に愚痴っぽくなったり、極端に自責的になったり他罰的になったりしてしまう。

そういった文章は、読んでいて辛い。

私は、ユーモアと客観性のある精神疾患ネタが好きだ。

そういう記事に出会うとすぐファンになってしまうし、自分の書くものもそうありたいと思っている。

◇◇◇

私の好きな、精神疾患を公表しているnoteアカウントを紹介したい。


森島はむさん

双極性障害・発達障害を公表している20代のOLさん。

休職から復職までを描いた漫画「とかくこの世は生きづらい」シリーズが本当に面白い!

私もはむさんと同じで、ちょっと外出すると疲れて寝込むので、「そうそうそう!」と前のめりになって読んでしまう。


ますぶちみなこさん

双極性障害を隠さずに活動している人気イラストレーターさん。

ますぶちさんのイラストはとても優しい。文章からにじむ人柄も優しい。だけど優しいだけじゃなくて、芯の強さ、仕事への真摯さも感じる。

今活躍されているますぶちさんにも、実家でフリーターをしていた時期があると知って、勝手に勇気をいただいた。もちろん、現在のご活躍はますぶちさんの実力・努力があってこそのものだけど、ますぶちさんの記事を読むと「私もあきらめずに努力を続けよう」と思う。


ひろぽんさん

都会から九州の離島に移住したらうつ病になったというひろぽんさん。

ご両親がひどい喧嘩をする家庭で育ち、成長してからはダメ男を支え続けていたそう。そのせいで10代の頃からウツウツとしていたみたいだけど、離島に移住してサービス業をしていたときの話を読むと、もともとの性格はかなり明るい人だと思う。

私も10代の頃からウツウツとしてたわりにいきなり山小屋で働いたりしてるので、共感する部分が多い。元気なときの行動力と、うつのときのギャップが激しいんだよなぁ。


らむぴさん

可愛い日記を書く双極性障害のらむぴさん。職種はわからないけれど、おそらくはフルタイムで働いている方。

らむぴさんの日記は素敵だ。とりたててドラマチックなことが起こるわけでもない普通の日常なのに、なんだか小説を読んでいるみたい。

これはあきらかに、らむぴさんご本人の魅力だと思う。

◇◇◇

私は、精神疾患と人間性と才能は、それぞれまったく関係ないと思っている。

それがあるからクリエイティビティにつながるとも思っていないし、逆に、それがあるから表現ができないとも思わない。

私も、読んでくださる方に「どうぞ読んでいってください」と椅子を差し出せるような記事を書きたい。

病んでいても治っても、同じように。















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