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リワークにてアサーションの初級編を学ぶ-後編

リワークにて、認知行動療法がうまくいかなかったので、アサーションの初級編を学びました。それについて感じたことを書いていきます。

アサーションについては前回も書いているので宜しければ参照のほどお願いいたします。

認知行動療法を振り返る

認知行動療法とは下記の様な考えとなります

1.自身のストレスに気付いて、問題を整理する
2.その問題がどのような状況で起き、どのような感情を引きおこしてるか  整理する
3.自動思考が自身の感情や行動にどのように影響しているのか探っていく
4.自動思考の特徴的なくせに気付く
5.自動思考と現実とのズレに注目して、現実にそった見方に変える練習を行う
6.問題を解決する方法や人間関係を改善する方法の練習を行う

認知行動療法(CBT)の方法や効果とは?病院や自分で行う場合を解説します
https://works.litalico.jp/column/system/018/

上記の事を踏まえると、自動思考と現実のずれに注目していくことが重要になっていきます。

外部の影響と自分への影響

認知から行動をざっくりイメージ化するとこのような形になります。

ストレスからくる認知の考え方

1.環境から影響を感じた場面が発生します
2.それを認知(考え・イメージ)します
3.認知から、体の反応が現れます
4.また認知より感情が生まれます
5.3,4により体の反応が生まれます

このような形で認知していくのですが、イメージが掴みにくいかと思われます。ちょっと自分なりに例を作成しましたので、上図を参照しながら考えていただけると幸いです。

褒められるとき

まずは褒められるときを考えて行きます。

1.上司から「〇〇の件、いい提案だったよ」と褒められて嬉しいと感じる
2.認知より、これはいい事と判断します
3.顔がほころび、嬉しい顔をします
4.嬉しい。何かいいことあるかなの感情が芽生えます
5.その時上司に「〇〇の件でしょうか?」と聞きます。

逆に、叱られるとき

今度は逆に怒られる例を考えて行きます。

1.上司から「ちょっと○○の件なんだけど」としかめっ面されます
2.認知より、悪い事と判断します。
3.顔がこわばり、悲しい気持ちになります
4.やばい、何があったんだ、いう感情が芽生えますが、
  その原因はわかりません。
5.その時上司に「何か問題でもあったのでしょうか?」と聞く。

こんな形で進みます。これは上司のしかめっ面から察して、「○○の件」が何か問題があったのかなぁと考えてしまう例です。

これはそんなに悪い事ではなく、感情として普通の事だと思います。

アサーションを使用しなければならない時

ただし認知が上司が想像していない方向に行ったらどうでしょうか?
マイナス思考を前提として同じフォーマットで作成してみます。

1.上司から「ちょっと○○の件なんだけど」としかめっ面されます
2.上司の顔から察し、認知より、悪い事と判断します。
  何があったんだと考えてしまいます。
3.顔がこわばり、悲しい気持ちになり、動悸が乱れ、汗が出てきます。
  もしかしたら顔が真っ青になっていくかもしれません。
4.怒られたらどうしよう?何を失敗したんだろう?昔もあったし、
  何言われるかわからないし、もう泣きたい。どっか行きたい。
5.その時上司に「すみませんでした。申しません」と
  よくわからないことを言ってしまう。

上記の場合、上司も「?」の状態になります。

この場合、自分は何も答えることが出来ず、自分が先走った考えを持っているため、上司も話を進めることが出来ませんし、自分も混乱に陥り袋小路の状態になります。

この話の認知を修正していく

ではどう回避すればいいか考えて行きます。

まず上司は「ちょっと○○の件なんだけど」と言っているだけで、何を説いているのかわかりません。

まず、上司の情報を整理します。

上司はただ「○○の件を聞きたい」だけなのです。

顔はしかめっ面していますが、なんでしかめっ面しているのか察することではなく、それは何か質問があるのか、受け止めることが大事です。

最終的に怒られる流れだとしても、上司の質問は怒られる前提の話はまだしていません。

アサーションで学んだことを考えて行く

アサーションには三つのタイプがあると習いました。

1.アグレッシブタイプ
  攻撃的で相手の意見を無視して、
  自分の価値観を押し付けるジャイアンタイプ

2.非主張タイプ
  自分の考えに自信が持てず、常に他人の意見を聞く、のび太タイプ

3.アサーティブタイプ
  互いの意見を聞き合って、適切な結論出せる、しずかちゃんタイプ

しかめっ面を察して、勝手に上司を「ジャイアン」と受け止めています。
そして自分は怒られる前提の「のび太の状態」になっていることが問題となります。
それもかなり認知が異なったかなり悪い非主張タイプの「のび太」になっています。

アサーティブで進めていくとこんな感じ

ここで、アサーティブ「しずかちゃん」の対応を考えて行きます。

1.上司から「ちょっと○○の件なんだけど」としかめっ面されます
2.認知より、悪い事かもと判断しますが、詳細の内容はわかりません
3.内容はわからないので、フラットな状態で聞く体制を整えます
4.しかめっ面しているけど、怒られるわけではないので
  どうしたのかなと思う
5.その時上司に「○○の件について何かありましたか?」と内容を聞く

このような解釈で進めば身体的にも、感情的にもつらい状態に陥ることはありません。あくまでも「○○の件」に対して、何があったのかを聞くことが重要だということになります。

最後に

認知行動療法を実施する場合、アサーションとして、相手の状況をみつつ、自分の認知をどうずらすかが重要になっていきます。
ただ、認知においては、私のようにかなり凝り固まった形である場合が多いので認知をずらすことは結構困難だったりします。

そこで、認知をずらす方法として、コーピングという手法があります。それについては、今学んでおり、自分なりにまとまったら書いていこうと考えております。



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