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おせち料理と行動経済

おせち料理の予約続々と

少し前からおせち料理の予約が始まっていますね。
百貨店では料亭の味を重点として、
スーパーではPBを強味に出して、
更には街の飲食店までがおせち販売を仕掛けています。

今年はコロナ禍で注文が増えると感じています。
客単価の課題はありますが、
旅行もなかなか行けないので、
「お正月くらいは贅沢しよう!」
と言うイメージです。

コロナ禍の独自性

2021年初春向けでコロナ禍のおせち料理は、
非接触しないように工夫したり、
個食化を更に重点的にしたり、
ヘルシーをうたいだしてギフト化したり…
様々な独自性を出しているのを感じます。

ここ数年、
好調に推移するおせち商戦。
各社がWithコロナと巣ごもり需要を意識した、
販売展開に向かっている事でしょう。

変わり種おせち

昨今では、
このおせち料理の内容も大きく変わり始めています。
単価200万円おせちと言うのも話題が大きいですが、
キャラ弁ならぬ「キャラクターおせち」だけでなく、
「ペット向けのおせち」まで登場していると言うのです。

昨日に記事で書かせて頂いた、
「鬼滅の刃と行動経済」を見ますと…
おせち料理×鬼滅の刃で、
おせちの意味と内容を組み込めば…
売上も単価も上昇するだけでなく、
おせちの食材の意味も学べる
のではないでしょうか?

おせちは文化

おせち料理は日本古来の文化
おせち料理には、
家族の健康と子孫の繁栄始め、
豊作などの祈願のほか、
新年に縁起を担ぐ内容等など…
「日本のこころ」として、
平安時代から受け継がれているのです。

所説によりますと…
「おせち」とは季節の節目(ふしめ)に当たる、
「節(せち)」の日を指す言葉です。
漢字では「御節」と書きますね。

かつて平安時代の朝廷は、
正月を含む5つの節に、
「五節会(ごせちえ)」の儀式を行い、
特別な料理である「御節供(おせちく)」を、
神に供えていた
と言われています。

食文化のコラボレーション

現代のおせちは、
洋風や和洋折衷(わようせっちゅう)に加え、
中華風オードブルも登場していますので、
バラエティー豊富です。

食文化が国境を越えて、
コラボレーション
をしているのです。
文化交流とも言えますが…
本来の日本料理の意味を知る事が大切です。

おせち料理の意味

おせち料理には数多くの具材が存在しますが、
全てに意味があるのです。
数の子であればニシン。
ニシンは卵の数が多いことから子孫繁栄です。
漢字でも「春告魚」と書きますので、
とても縁起が良いと言われているのです。

黒豆においては、
黒は「邪悪なものをよける色」であったり、
豆は「マメに働いて暮らす」という意味もあります。

たたきごぼうにおいては、
根を深く張るごぼうだからこそ、
「家族や家業が土地に根づいて代々続く」という意味や、
「細く長く幸せが続くことを祈願」する食材でもあるのです。

文化の大切さ

文化様式は今から、
大きく見直されていきます。
文化とは何か?
と改めて考えてみますと…
「人類がみずからの手で築き上げてきた、
有形・無形の成果の総体」
とあります。

しかし文化を語る上で、
私が一番好きな言葉は…
【人間の知的洗練】や、
【精神的進歩】と、
【その成果】です。

文化向上は我々人類の進歩の証です。
だからこそ食文化も、
時代に合わせて進化して行きます。
しかし「文化発端」を知る事で、
文化向上のエビデンス
が出来上がり、
文化発展の物語が生まれるのです。

おせち料理と行動経済まとめ

おせち文化を守れ!とか、
おせちの意味で小難しいことを守り続けろ!
と言っているのではありません。

行動経済においては、
何度も何度も書かせて頂いておりますが、
「人間は感情で動いている」事や、
「人間は時に不合理で経済を動かす」と言う事です。

「おせち料理」と言う食文化の意味を見直し、
少しでも興味を持ってくれれば…
経済は大きく動くだけでなく、
幸せにもなる人が増える
のです。

経済の資本主義主体ではなく、
価値を高める為の価値主義主体
です。
これぞまさに!
行動経済学到来だと言えるのです。

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