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コロナ禍とナッジと行動経済

コロナ禍による制限を考える

ナッジ理論を日々深めていると…
街を歩いているだけでも、
様々なナッジを見ることが出来ます。
コロナ禍によって多くの生活制限が出ていますが、
ナッジは「禁止や命令ではなく、お客側の態度が自然に良い方向に変わるように誘導できる」のが理想的です。
コロナ禍から増えたのが、
並ぶ場所を床に示したサインです。
社会的距離と言われるソーシャルディタンスですね。
最近ではスーパーやコンビニやドラッグストア等のレジ、
電車のホームにも書かれていますね。
これらすべて「ナッジ」なのです。

経産省のナッジ実験が導き出したコンビニレジ袋7月1日から有料

コンビニのレジ袋は、
かなり環境問題に絡んでいます。
2020年7月1日よりコンビニのレジ袋が有料化されます。
これって実はナッジから始まったのです。
実は2012年に経済産業省が、
経済産業省や外務省にあるコンビニエンスストアで、
レジ袋の辞退率を調べています。
「◎レジ袋必要」カードを示すとレジ袋を配布する店舗
「✖レジ袋不要」カードを示さないとレジ袋が自動的に配布される店舗
◎の前者の方が実施前と実施後の比較で、
辞退率は2倍以上高くなったのです!
✖の後者は変わらなかったとの事。
つまり!
「レジ袋は配布しない」を基本にした方が、
レジ袋を規制するよりレジ袋の辞退が増え、
レジ袋の使用削減に繋がると言う事が結論となったのです。

環境省のナッジ実験として飲食店に高機能換気設備!

環境省は2020年度の補正予算案に、
飲食店に対して新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、
高機能換気設備の導入費用を補助高すると発表しました。
温暖化の抑制にも繋がると言う事です。
現在新型コロナは、
換気の悪い密閉空間で感染が広がりやすいとされており、
飲食店を避ける人が増えている事実があります。
解除した所で簡単には戻らないと言われており、
外出自粛も重なった事で経営への打撃が深刻となっているのです。
そこで今回、
エネルギーの無駄遣いを防ぐため高機能タイプに対象を絞って、
補助金の導入を決定しました。
予算としては、
不特定多数が集まる業務用の施設を対象に、
導入費用の2分の1~3分の2程度を助成。
費用は1台当たり約50万円で、
全国800~1000ヵ所の計3000台程度を想定しているとの事です。

環境省が目指すコロナ終息後のナッジ

環境省が勧める高機能換気設備補助事業ですが、
機械を導入した飲食店の入り口に、
「換気が良いことを示すステッカー」を貼るなどして、
ステッカーを貼っていない店と比べて、
「お客様の入りを比較」するといった方法を検討しているそうです。
ステッカーを貼っているお店の客入りが良いことが確認出来れば、
こうしたデータを大きくアピールしていくとの事。
最終的には、
補助金がなくても設備の導入が進むことを目指すそうです。

新しい仕事術

いかがでしょうか?
コロナ禍のナッジと行動経済の考え方。
私はとても有効であると感じます。
冒頭に記載しておりますが、
ナッジは「禁止や命令ではなく、お客側の態度が自然に良い方向に変わるように誘導できる」のが理想的です。
「トイレを汚さないでください」ではなく、
「いつもトイレを綺麗に使って頂いてありがとうございます」の方が、
使う人が自然に「汚さないようにしよう」と心掛けるのです。
この考え方は、
これからの時代の仕事術や教育論として、
とても重要である!と私は感じています。
だからこそ!
Global Digital Mediaと潜在ニーズ獲得型レスポンスツールを活かし、
アンケートデータを駆使して実験を繰り返しながら、
情報発信を続けて行こうと考えたのです。
新しい仕事術を共に仕掛けませんか?

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