「役に立つ情報」を発信したいと思っている人へ
アクセスを稼ぐ、またはお金を払ってもらえる情報発信は、誰かの「役に立つ情報=有益」であることは間違いありませんよね。
分かりやすいところではライフハック的な情報(仕事や暮らしに役立つアイデア)ですが、それ以外でも「新しい知識を知る」「勇気をもらえる」「成長できる」など、何らかのプラスになる情報が有益とされます。
単純に「面白い」「笑える」「感動的」という話もアクセスは集めます。
これらも、役に立たない情報ではなく、「元気出た」「人との話題にできる」という意味では十分有益と言えます。
「役に立つ情報」には2種類ある
私が考える「役立つ情報」には、おおまかに2つのタイプがあると思っています。
このような分類は諸説いろいろなので、この記事内での、私なりの分類ということでご理解ください。
1つは「問題が解決できる役立ち情報」、もう1つは「終わりなき役立ち情報」です。
1.問題が解決できる役立ち情報
その情報により、現在抱えている問題が解決できる、という情報です。
例えばPCや家電のトラブルシューティング、家事にまつわる豆知識などが、それに相当します。
◆「トラブった」→「このトラブルはこうすれば直る」→「直った!」
◆「汚れが落ちない」→「この汚れはクエン酸で」→「ホントだ!」
みたいな情報ですね。
あるいは、買物情報や飲食店情報、旅行情報などもこれかな。
◆「どの商品がいいのだ?」→「これがいい。なぜなら…」→「いい買物ができた!」
◆「○○に旅行に行く」→「ここは行っておくべき」→「行ってよかった!」
このように、今知りたいことがあり、その情報を得ることで、解決してクローズする、という流れになります。
困ったことや、知りたいことがあって、ダイレクトに答えにたどり着くと、満足度が高いですよね。
単純な面白系も、見て完結するという意味ではこちらかな。
2.終わりなき役立ち情報
もう1つは、その情報によって知見を得ることができるけど、永遠に解決して完了することはない情報です。
解決しない=有益ではない、というわけはなく「もっと別の」「さらに上の」情報を、エンドレスで求め続けるようなタイプということ。
「副業」「投資」「勉強法」「文章術」「集客」などの情報が相当すると思います。
うまくいけば、ビジネスの成功や金銭的なリターンが大きいので、有料級の情報も膨大なんだけど、1つ情報を得ることができたら終わり、というわけではありません。
なぜ情報を求め続けるかというと、「実践が困難だから」です。
「なるほど!そうか」→「結果が出ない」→「自分に合っていないのかな」→「もっと別の情報を」という無限ループ。
結果が出た場合も同じで、さらに上の情報を求め続けることになります。
時代とともに状況も変化するし、自分自身も成長や興味の変遷で変わっていきますからね。
役立ち情報の分類の意味
1.問題が解決できる役立ち情報
2.終わりなき役立ち情報
このように、役立ち方法を2つに分類しました。
実は、このように分類する意味は、さほどありません(ないんかい)。
どちらの情報も価値はあります。
ただ、情報の発信側の立場からすると、以下のことは意識しておいたほうがいいと思います。
1.は「正解がある」または「条件付きで最適解がある」
2.は「正解はない」または「ポジションによって最適解の幅が広い」
1.のタイプの情報発信は、「いかに正確に、分かりやすく伝えるか」がポイントになります。
読み手は、最短で解決というゴールにたどり着きたいわけなので。
専門用語を使わない、基礎を知っている前提で話さない、などの注意が必要です。
一方で、2.のタイプは、一見すると解決方法の提示のように見せかけて、実は読み手に対する問いかけ、とも言えます。
正解は1つではないので、発信者の実績と、明確な意思・思想が肝です。
また、初心者向け・中級者向け・上級者向けなど、レベルを意識した発信が必須であり、それを提示する必要があります。
>「こうやればうまくいきます。さあ、あなたは実践できますか?」
>「やるか、やらないかはあなた次第です」
実際、ほとんどのビジネス書の類も、突き詰めればこのような形式になっているのではないでしょうか。
この情報を得たところからが「スタート」なのです。
役に立つかどうかという呪縛
なぜこの記事を書こうかと思ったかといえば、「誰かの役に立つ情報を発信しなければ」という意識が強くなるほど、すでに素晴らしく有用な情報が世の中にあふれている、と感じて書けなくなるから。
自分が書くことを躊躇して、書けないという状況になるのはもったいないです。
ちょっと考えてみると分かりますが、実際にはその情報の前にも、別の人が書いた同様の情報というのは存在しているはずです。
つまり、ほとんどの役立ち情報は、すでにある情報に対して、自分の知識や経験を味付けしただけの焼き直しです。
「すでに誰かが書いているから」という理由で、書くのをためらう必要はない、ということですね。
自分で情報発信すること自体、すべての情報に価値はあります。
まとめ
役に立つ情報というのは、おおまかに2つのタイプがあり、正解がある問題か、正解がない問題かを意識することで、情報発信の方向が整理できて、分かりやすくなると思います。
すでに世の中にある情報だとしても、自分の味付けでどんどん情報発信することをためらう必要はないと考えます。
価値があるかを決めるのは、自分ではなくて読者なので。
ただ、個人的には「役に立つ情報」にこだわりすぎないほうがいいと思っています。
情報発信の教本などでは、「有名人でない以上、どこに行った、何を食べた、という日記は誰も興味がない。読まない。価値がない」とバッサリ切り捨てている記述を見かけます。
私はそうは思っていなくて、単に目的(例えば「稼ぐ」)と実践がマッチしていないだけだと思います。
人の日記を見てほっこりする人もいるかもしれません。
まずは書き手が楽しんでいることが最重要。
役に立つ情報以外はゴミだカスだ、と言ってギスギスしている世界よりも、誰もが自分なりの居場所と楽しみを見つけて、自由に情報発信している世界のほうが私は好きです。
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