【休職】適応障害「治療中」の違和感
適応障害と診断されて、休職中なのでnoteを書いています。
以前、下記のような記事を投稿しました。
この投稿では、適応障害という病気(症状?)は、「治るものなのか? 治さないといけないものなのか?」ということについて考察しました。
完治したかどうかって、どうなれば分かるものなの? という疑問には答えが出ず、なるべく症状が軽減された状態を維持して、付き合っていくしかないのでは、という、とりあえずの結論に至っています。
重複するかもしれませんが、もう少し深掘りしてみます。
「治療中」って、どういう状態?
さて、noteで適応障害のネタを投稿していると、ハッシュタグの一覧に「適応障害治療中」という候補が出てくるじゃないですか。出てくるんですよ。
その下の「適応障害克服中」も似たような意味ですわな。
その2つを合わせると、実に4,300件以上は、このタグで投稿されているわけです。
治療中/克服中は、どちらも「治そうとしている最中」の状態ですよね。
たいていの適応障害の人は、通院されていると思うのですが、全く同じ症状の人はいないだろうから、100人いれば100通りの治療方針というのがあるのだと思います。
例えば、
・休養だけで様子を見る人(ストレス要因は回避する前提)
・定期的にカウンセリングを受けている人
・睡眠や頭痛などの対処療法の薬を処方されている人
・抗うつ剤、抗不安剤のような薬物療法をしている人
などですかね。
「治療中」の終わりは何か?
うつ病とは少し異なるのかも知れませんが、適応障害は学校や会社など、何らかの周囲の環境に適応できないという症状、という認識です。
ストレスが要因となって、身体面、心理面、行動面で生活に支障が出る状態になると、適応障害という診断が下されます。
そうして、上記のような治療、というか対処が開始されることになるのですが、それのゴールって何だろう?というのがはっきりせず、いつまでもモヤっとするのでしょう。
明らかな体調不良があって、生活に支障が出ている場合は、まずは健康に日常生活が送れるようになるのが、第一段階のゴールですよね。
100%まではいかなくても、80%台くらいまで回復すれば、だいたいは生活に支障がなくなってきていると言えるのではないでしょうか。
自分感覚ですが。
眠れる、食べれる、たいていの場所に行ける、他人と普通に話せる、というような指標です。
この期間は、まさに「適応障害治療中」ということで腑に落ちます。
問題はこの先。
「社会復帰」が第二段階だと思います。
ちなみに、書きながら考えているのですが、段階としては、
1.まずは心身の調子を取り戻す
2.社会復帰をする(徐々にでOK)
3.状態を継続する(リタイヤまで)
の三つくらいの段階ではないか、というのが私の考えです。
社会復帰は治療完了なのか?
まず考えられるのは、体調が戻って、元の職場への復職です。
復職するには、働けるようになった、という医師の診断書が必要ですが、それをもって「治療終了」なのか、というとちょっと疑問です。
復職の際には、問題の上司とは離れたり、部署異動することも多いと思いますし、短時間&低負担の業務から再開することになるでしょう。
ただ、そこからどれだけ継続できるかは、やってみないと分かりません。
ここまで書いてきて気付いた、というか考えが整理されてきたことがあります。
「適応障害」を、文字通り「適応できないことが問題」であり、「適応できる状態にする」ことが治療と考えるのは適切ではない、ということですね。
私の場合だと、体調が整っても、元の職場に適応できるとは思えない。
というか、むしろこの会社の環境には適応したくない、と言ったほうが正確かもしれません。
利益至上主義になってしまった職場では、他のみんなも全然楽しそうには見えませんでした。
いつもつらそうで、体調不良になる人もいて、受診さえすればすぐにでも適応障害と診断されそうな、予備軍の社員が複数いたように思います。
自分は、成果主義の職場から落ちこぼれた脱落者だ、という自覚はありつつも、同時にここから抜け出せた生還者かもしれない、という思いすらあります。
違和感の正体は、このへんにありそうです。
結論(仮) 必要なのはマインドチェンジ
生理的に受け付けない、嫌いな人がいたとします。
そこで、「それは問題ですね。嫌いという気持ちを抑えて、少しずつでも仲良くなっていきましょう」と言われて、できるでしょうか?(ムリ)
適応障害の治療=「適応できるようにする」という解釈だと、それに近いものを感じます。
別に嫌いな人とは付き合わなくてもよくで、そこからは距離を置き、居心地のいい人とだけ付き合えばいいだけの話。
個人の力で、企業の方針を変えることは、まず無理です。
また、他人をコントロールすることもできません。
そういうのは、やるだけムダな努力です。
できるのは、自分のマインドチェンジだと思います。
治療ではなく、回避。そして選択。
適応障害というのは、心の病の一種には違いありませんが、アンテナの作用があり、自分を見つめ直して、別のルートでリスタートするためのきっかけなのかな、と思い始めています。
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