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「伝え方の本質」とは?Part4~実践!成功曲線を描こう!⑽

※「実践!成功曲線を描こう!」シリーズは、石原明著「『成功曲線』を描こう。夢をかなえる仕事のヒント(以下、成功曲線本)」を引用しつつ、その実践例としてのいちごる自身の経験や本と共に考えたことを紹介するものです。自分の好きなことを副業で始めてみたい!という人をはじめ、一人でも多くの方に参考になれば幸いです。

※実践!成功曲線を描こうシリーズ~マガジンへのリンク~
以下のリンクに、関連記事を順番にまとめています。
https://note.com/yoshi_1golf/m/madb021ee1485

※以下、「いちゴル(いちごる)」は一人称として使っております。

※ここでいう「伝え方」というのは、「一定のノウハウを人に身につけてもらう」という局面を想定しております。

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「実践!成功曲線を描こう!」シリーズ10回目!!(いつまで続くのか?)

今回は、前回同様、第1章の最後にある「人を導く黄金律1」の続きとなる。

前回は、「思考の方向性とは?」という点と、そのいちゴル的実践例を紹介した。


今回も、思考の方向性についての本文の引用と、それをいちゴル的に展開したケースを紹介しよう。

1.思考の方向性を整えてもらう時に大切な点

思考の方向性を相手に整えてもらうために、石原さんはこう言っている。

自分が出来たことと同じことを求めてはいけない。幅跳びで最初から2m飛べた人が、人に教える時に、2mを基準とするのではなく、それがたとえ1mであろうと50㎝であろうと、本人が「初めて自分で出来た」、そのこと自体を評価してあげることが大事だ、と。

これについても全く同感で、いちゴル的に3つの観点で補足したい。

留意点❶ 最初から「完璧」と比べるのではなく、「本質」に照らすこと
留意点❷ 一回での成果を過剰に期待しないし、期待させないこと
留意点❸ 「人の心は見えない」の思わぬ罠

書いていたらなんだか超大作になってしまいそうだったので、留意点❸については次回の投稿に回したい。
(☞「人の心は見えない」の思わぬ罠☞LINK)

2.最初から「完璧」と比べるのではなく、「本質」に照らすこと(留意点❶)

ゴルフ未経験者や初心者の場合は、最初はどこかぎこちない動きになってしまうのは仕方がないこと。だけど、ゴルフ歴が長いアマチュアゴルファーが未経験者や初心者に教える時にやってしまいがちなのが、プロゴルファーの美しい完ぺきなスイングとの「形」の違いを指摘してしまうこと。

このアプローチを取ると、どうしても立ち行かなくなる。なぜなら、プロみたいな動きなんて、すぐには出来ないのだから。(それが出来たら、どんなスポーツも苦労はない)


なのに、「そうじゃない、こうだ!」と何回も言われてしまうと、どうしても「君は出来ていない!」と言っているのに近くなってしまう。(教える側は、上手くなってほしいという一心であったとしても)


もしくは、形だけ取り繕った「似非(えせ)プロスイング」を追求するばかりでは、結果的に遠回りをさせてしまう。


ゴルフの場合は、「見た目の形」よりは、「動きの本質」が大事。(そして「本質が大切」は、どの分野でも同じだと思われる)


この本質に照らせば、むしろ未経験者や初心者にこそ、人間本来の理にかなった動きが備わっていることが多い。


その良い動きを見出して、それを伸ばしていく手助けを心がければ、そのコミュニケーションを通じて、自然と思考の方向性が整っていくのだと思う。

そして、これが本当の意味でのコミュニケーションだとも言える。


3.一回での成果を過剰に期待しないし、期待させないこと(留意点❷)

いちゴルレッスンでは、自己評価ではあるけれど、受講生はみなとても上達が早いし、確実である。(「レッスンの効果の再現性が高い」ことを売りにしている)


特に初回レッスンから、2回、3回とレッスンを経るごとに見違えるほどになることも多い。実際にボールが最初よりもずいぶんと遠くに飛ぶことも多々ある。


けれど、すべての人が同じようには進まないのは事実。


人によっては、3回目で(見た目の)変化が出たなぁと思うこともあれば、最初数回は調子よく上達していたけれど、何回目かには上達が「頭打ちしたように見える」こともある。


けれど、僕自身毎回心がけていることは、「受講生の目に見えた成果ではなく、思考の方向性に問題はないか」という点である。


上述した「❶完璧と比べない」と、少し内容が似通うが、「短期間での成果」にとらわれると、受講生の真の上達の妨げになる危険性が高まると思っている。


それよりは、「前向きな気持ちで、正しいことを、コツコツと続けてもらう」ことが重要だと思うし、事実、そのマインドでいるからこそ、「効果の再現性が高い」レッスンが出来ていると自負している。


赤ちゃんが歩き始めるのは、早い子で8か月、人によっては1年半や2年にもなるという。


けれど、通常はみんな歩けるようになるし、歩き始めの時期が遅かったからといって、人生不利になることはない。


歩き始めの遅い赤ちゃんは、果たして心の中で焦っているだろうか?
赤ちゃんの気持ちはわからないけれど、たぶん焦っていない。


むしろ毎日懸命に、だけど前向きに、生きているのだと思う。


その結果、みんな偉大な一歩を踏み出し、周りから盛大な祝福を受けて、さらなる成長をしていく。


ゴルフも、そんなもん。(そして人に何かスキルを身につけてもらう、ということでは他も同じだと思われる)


短期の成果を期待しすぎると、必ず思考の方向性に悪い影響を及ぼす(「え?私って、センスないのかな・・・」など)


ゴルフに関していえば、みんなと楽しんでやる分にはセンスは関係ない。

(そしてまた、他のほとんどのことも、人並みに楽しむレベルであれば、センスは不要だと想像している)


むしろ「前向きな気持ちで、正しいことを、コツコツと続けられる」ようにアシストすることが大切だと思っている。


4.おわりに

以上が、思考の方向性を整えてもらう大切な視点としての石原さんの主張と、それについてのいちゴル的な観点での2つの補足である。


留意点❶(完ぺきと比べない)も、留意点❷(短期間での成果に対する過大な期待)については、意識しておかないと、どうしても、伝える相手に、「もっと上手になってもらいたい!」という想いが強い場合に、誤った導き方になってしまう可能性がある。(相手に対する思いやりが、逆効果となる)


いちゴルレッスンにおいて、レッスン10回が1セットとなっているのは、こういった観点で、(お互いに)1回1回の大きな成果に期待して挫折するのを防ぎ、ゴルフの楽しみ方を覚えること、上達していくイメージ(それは決して常に右肩上がりではない、という事実の共有も含む)を持ってもらうこと、その上で、一歩一歩着実に前に進んでいけるようなプログラムしたい意図からである。


さて、次回のテーマは留意点❸「人の心は見えない、の思わぬ罠」について。


これはいちゴル的には最上級に難易度が高い項目である。これについて、受講生とのエピソードを交えて伝えていくこととしたい。

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なお、副業ゴルフレッスンで伝えている内容(ゴルフスキルに関するハウツー)については、私設ウェブサイトにて紹介しております。ゴルフ自体にご興味のある方はそちらをご覧ください!☞Web版いちごる!(LINK)

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