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「仕事は親切」~実践!成功曲線を描こう!⑶

※「実践!成功曲線を描こう!」シリーズは、石原明著「『成功曲線』を描こう。夢をかなえる仕事のヒント」を引用しつつ、その実践例としてのいちごる自身の経験を紹介するものです。自分の好きなことを副業で始めてみたい!という人をはじめ、一人でも多くの方に参考になれば幸いです。
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さて、前回は、成功曲線をしっかりイメージすることの大切さを紹介した。

それは端的にいうと、「時流に乗ってブレーク型の成功」ではなく(これには運が必要)、「再現性の高い成功」には、やはり地道な努力が必要だという、当たり前すぎる事実であった。 

一方で、すぐには結果が出ない下積み時代に、「有意義な経験を積み上げていけるか?」が重要であることも強調した。 

今回は、副業を始めて最初の下積み時代を有意義に送るために大切なコトを、「成功曲線を描こう(以下、成功曲線本)」の引用と、その実践例として僕の経験を紹介したい。 

※実践!成功曲線を描こうシリーズ~マガジンへのリンク~
以下のリンクに、関連記事を順番にまとめています。
https://note.com/yoshi_1golf/m/madb021ee1485
 

仕事とは?~仕事は親切←誰かの役に立つこと〜

成功曲線本は、この下積み時代に大切なコトとして、「努力の方向性」の大切さを指摘している。
 
下積み時代の勉強期間で、「何でもいいからがむしゃら」 にやれば良いのではないことは、誰でも薄々わかるだろう。
 
だが一方で、どの業界でも役に立つ「具体的な」方法はない。
そこで、石原さんが成功曲線本の中で使われているのが、「仕事は親切」という言葉。
 
これもまた、ありきたりな表現に見えるけれど、僕自身の体験と照らし合わせても、すごく大切なことだな、と腹落ち出来るコトバなので取り上げたい。
 
そもそも、「仕事」とは、それをやることで、結果的に誰かを幸せにしたり、誰かの役に立つもの。(正論過ぎて申し訳ないけれど、副業でやるならやはりこれを追求したい)
 
石原さんの言う通り、どんなに大きな成功を成し遂げた人でも、積み上げてきたのは、目の前のお客様への一つ一つの仕事である。そして、それこそが「成功の根拠」となる。
 
この観点から、下積み時代に「努力の方向性」として、道しるべにするべきは、「目の前のお客様の役に立てるよう、幸せに貢献できるよう、親切に接すること」である。
 
これを石原さんは「仕事は親切」というシンプルなコトバで語っている。
 
お客様がそれを求めるということは、何らかの「困りごと※」を解決する必要があるから。
 
「必要は発明の母」という西洋起源のことわざがあるけれど、まさに「お客様の必要」から「価値あるサービス(発明、イノベーション)」は生まれるのだと思う。
 
下積み時代はしたがって、「お客様に寄り添い、親切にすること」に努力の矛先を傾ける必要がある。
 
これが、石原さんのいう「努力の方向性たる『仕事は親切』」なのだと思う。
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※なお、お客様の「本当の困りごと」は、実はそう簡単には見つからない。お客様のかかえる問題の本質は、お客様自身にも分からない部分も多いからだ。
 
英会話サービスで例えていうなら、外国人に英語でHow are you?と聞かれて困った英語学習者が、「この時はなんていったらいいんですか?」という困りごとに対して、「それはね。『あいむ、ふぁいん、さんきゅー、あんどゆー?』と言えばいいですよ」式の問題解決法では、意味がないのと似たような状況である。
 
この場合(お客様の本当のニーズ=困りごとが、英語で自由にコミュニケーションをとる方法であれば)、一定期間、まとまった形で、最低限の単語や文法と、学習するためのモチベーションと、達成感を提供しなければならない。
 
この「本当の困りごとを特定し、そのためのサービスを作っていくための方法」については、また別の機会に紹介したい。
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さて次に、「仕事は親切」という当たり前のように思えるこの心がけを、僕がどのように実践したかを紹介しよう。

~実践例①〜いちごるの場合

ゴルフレッスンは、もっとも必要最小限にサービスを提供するのであれば、
 
①お客様から予約が入る
②レッスンを提供する

 
以上である。
 
ただ、例えば、①の予約を受けた時、それがはじめてのお客さんならどうでしょう?

最初の案内としては、

「○月×日の○時から、場所はどこどこ(URLを貼る)。よろしくお願いします。」

だけでも良いかもしれない。
 
けれど、初めての人は、もしかしたら道に迷ってしまうかもしれない。(僕自身は何度も通い慣れた当たり前の道順だが、初めての人にとってはそうではない)
 
遅れないように努力することは本人の責任かもしれないけど、当日不慮の事態が重なり時間ギリギリになるかもしれない。
 
せっかく来てくれるのに、予想外の出来事で、レッスン時間が短くなってしまうのであれば、もともとのゴルフレッスンの目的(ゴルフの楽しさを知ってもらうこと)の障害になってしまう。

であれば、
「××線○○駅、☆★方面の電車の最後尾側の改札を通過して、○番出口から出て左側にまっすぐ進んで徒歩1分。参考までに、出口から目的地までの動画送っておきますので、ご覧下さい!」

とすれば、不慮のリスクは避けられるかもしれない。
 
そして、この案内テンプレートを1回作っておけば、あとは初めての受講生全員に、同じようにきめ細かく案内できる。
 

さらに、もう一つ例を挙げよう。
上の②で実際に受講生にレッスンを提供したとする。

この後、彼ら/彼女らはそのスキルを、実際にラウンドや練習で再現しようとするだろう。

このとき習ったことを自分自身で再現できないと、僕が伝えたことは「言いっぱなし」に終わってしまう。
 
言いっぱなしではなく受講生自身の中にスキルとして身についていないのであれば、僕としても受講生としても、レッスンの価値が半減以下になってしまう。(せっかくお互いに時間をかけて頑張ったのに!)
 
そこで、毎回のゴルフレッスンの度、僕はLINEでレッスン受講生に、その日のレッスン内容を共有するようにしてきた。
 
それも、同業の方からしたら驚かれるほどに詳細な内容で。
  
人は聞いたことを、すぐに忘れてしまう生き物。

であれば、忘れても思い出してもらえるような工夫を、というのが僕なりの「仕事は親切」。
 
「レッスン内容を、LINEで文字と動画で残しておけば、レッスンの復習ができる」と考えたのだ。 
 
そして、これが思わぬ波及効果を生む。
 
というのも、レッスン内容を共有することを繰り返していく中で、やがてその内容の中には、似通っているものがあることに気が付いたのです。
 
そうすると、誰にでも必ず伝えている内容は、1つコンテンツを作ってしまえば次のレッスン受講生に伝えるのに効率的だし、必要なことを漏れなく伝えられるな、と考えた。
 
さらに、誰にでも伝えることのある汎用的なレッスン内容であれば、それを秘匿する必要はなく、いろいろな人に広く知ってもらえば役に立つのではないかと考えた。(もはや全ての悩めるゴルファー目線)
 
そうして、その目的を達するのに使い勝手の良いInstagramを始めた。

このInstagramの投稿においても、あくまで着眼点は「見た人が再現可能か?」で、再現可能なレベルに、丁寧に投稿を作り続けている。

丁寧に投稿を作ってきたからこそ、受講生へのノート作りにおいても、必要な時に、必要なInstagramの投稿URLを貼付することで、ノートのボリュームを減らしながら、内容は漏れなく含めることができ、受講生にとっても有用性が高まっていると考えている。
 
 こうしているうちに、「このレッスン内容も投稿した方がいいな」「コレも作った方がよい。アレもそうだ。」と、どんどんアウトプットが増えていった。
 
 その結果、自分の発信内容を振り返ることで、自分のゴルフレッスンというサービスを俯瞰できるようになってきた。
 
自分なりのサービスの全体像」が徐々にその姿を現してきたのだ。
 
 今の僕のレッスンの単価が相場に比して高くても支持される(口コミでの受講生が多いことから、支持されていると信じている…)のは、「レッスンノートの共有」という、当初からの「仕事は親切」の積み重ねの結果だと思っている。

副業を考えている方へのアドバイス~過剰サービスとの違いについての補足~

下積み時代の料金は時給換算すると300円なのだが、「何もサービス精神旺盛が常に良い」と言いたいのではない。

どちらかというと、サービス(の品質)を優先していると、その後に自然と付加価値が備わっていく、というイメージ。

提供している価値に対して、適正な対価を得ることは本来当たり前のことかもしれない。

だけど、あくまでその人が「副業」として好きなことを小さく始めるのであれば、「仕事は親切」を常に心がけることが、それをいずれ大きく育てていく(もしかしたら、誰もたどり着いたことのないレベルに育つ)ために、大切なコトになると思う。

また、別の観点にはなるが、ただ「好きが高じて」始めた副業で、目の前にいる方だけでなく、そのサービスをより必要とする人や、より多くの人の役に立ちたい、と考えるようになると、「自分自身のサービスの価値自体」や「それをどのような価格で提供すべきか?」についても、深く考えていくことになると思う。

(「私のサービスは安価なのに、こんなに高品質!!」ということが、必ずしも良いことではない、と考えるようになるかもしれない。) 

この点はまた別の機会に、いちごるの意見を紹介したい。 

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さて、次回は少し脱線するかもしれないが、この「仕事は親切」を実践している、別の人(美容業界の方)の例を紹介する予定である。
 
そして、その別の分野の方の仕事と、僕が副業で提供しているサービスの関連性を紐解くことで、副業で提供すべきサービスの一つの形を示せればと思う。
 
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なお、副業ゴルフレッスンで伝えている内容(ゴルフスキルに関するハウツー)については、私設ウェブサイトにて紹介しております。ご興味のある方はそちらをご覧ください!☞Web版いちごる!(LINK)

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