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環境に適応する

トップアスリートのすごいところってどこですか?と聞かれることがよくあります。いろんなところがすごいのですが、環境適応能力も間違いなく凄いところの一つです。

例えば、上原さんはプロ野球人生で怪我とずっと付き合いながら、メジャーリーグでも結果を出されました。メジャーで肘を故障されたときは、マイナーリーグの施設、この時は日本の2軍なんかよりもっとひどい1Aの施設で過ごし、復帰後も敗戦処理投手として投げ、2013年にはボストンでワールドシリーズを制したクローザーとしての地位を得ました。

シーズン途中でクローザーに。これはチャンスが巡ってきたわけですが、私は必然と思ってます。勝ち取ったポジションだと。

いかなる環境であれ、その場でどう対応するか。その小さな積み重ねがあったからこそ、偉業が達成されたのだと思います。

また、バレーの山本隆弘さん。ワールドカップで日本人初となるMVPを獲得した隆弘さんも実は左肩が限界にきていて、1日に数本しかスパイク打ってはいけないレベルでした。パナソニックに所属していたわけですが、企業の選手という立場から、プロバレーボール選手という選択肢をとり、それまで会社に出社していた時間を全て治療とトレーニングに回し、オリンピックに出るため、競技を続けるため、自らその環境を作り、見事にオリンピック出場を達成しました。

2020年はスポーツで日本が盛り上がる年になるはずでした。しかし、コロナウィルスというものが世界のあらゆるものを奪ってしまいました。スポーツがどうこうというより、人の命が危険になる状況で、スポーツする状況ではなくなってしまいました。オリンピックの延期。あらゆるスポーツリーグの延期。選抜甲子園。そしてインターハイや夏の甲子園までも・・・。現役選手にとって、競技ができないほどつらいものはないと思います。

6月19日、まずは日本のプロ野球が開幕しました。

スポ―ツって本来どうあるべきものなのか。スポーツは人を幸せにしてくれるものと思います。そしてスポーツというは勝負があり、結果があります。

アスリートはあらゆる環境で適応して、結果を出していかなければいけません。このような環境下の中でもアスリートは結果を出すために日々奮闘してます。

与えられた環境で結果を出す。スポーツで仕事をする者として、果たしてそういう活動が自身もできているのか。アスリートがそうであるように、スポーツに従事するものとして、スポーツ界にできること、また今回のコロナ禍でスポーツの当たり前が当たり前でなくなったものをどうイノベーションして、提供できるか。スポーツで人を幸せにできているのか。

アスリートだけではなく、スポーツに従事する者として環境に適応していかないとな、と思ってます。日々の積み重ね、新しい取り組み。新しい価値を提供できるように、またコツコツ頑張って、そしてnoteにも書いていきたいと思います。

#コラム #アスリート #野球 #バレーボール  




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