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英語、あまり失敗することを恐れず

前回からの続きです。

④ 英文構成

英文法やイディオムの大事さを理解した上で「英文構成」について勉強しました。佐々木高政氏の『英文構成法』だったと思います、これを辞書代わりに分からないときなどに見て確認していました。

⑤ 読書 

英語でも教科書や副読本を中心に勉強しましたが、興味のある書籍を買って、辞書を片手に読んだりもしました。学生時代に読んだものとして記憶に残っているのは、George Orwell の「Animal Farm」Bertrand Russellの「幸福論」などです。George Orwell については、最近話題となっている「1984」なども読みました。当時は内容的に少し難しく、途中で止めてしまいましたが、暗い未来の一部を垣間見た気持ちになったのは事実でした。写真の右でくたびれたように見えるのがその当時の「1984」です。分厚いのが最近のものです。

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⑥ 話し方、その姿勢

米国の言語学者であるサピア・ウォーフは、「言語によって少なからず思考や認識に影響が与えられる」という仮説を提唱しています。言語が、思考や認識、文化にまでも影響を与えるという内容です。

確かに、日本語では静かに話をする人も、英語を話す段になると少し攻撃的になるという事を聞いたことがあります。自分でも、曖昧な表現は避けようと、顔の表情や唇や頬の動き、声調や声量なども前に押し出す形で話しているようです。そちらの方が、話が通りやすいというのはあるかと思います。

昔、NHK教育テレビで、英語会話中級「トークショー」という番組がありました。当時東京国際大学教授で、アポロ11号の月面着陸の同時通訳もされた國弘正雄氏が担当されていました。色々なテーマについて、ゲストと30分間対談するという番組でしたが、大変興味深いものでした。それを見ながら、話のもって行き方、間合いなどを勉強しました。

國弘先生といえば、先生が「外国語学習の原点」として提唱したのが、「只管朗読」という方法です。 「只管朗読」とは、道元禅師の「只管打座(しかんたざ:ただひたすら座禅する)」という教えからヒントを得た造語で、「英文をひたすら音読する」というシンプルな学習法です。

音読は目で英文を追い、声に出し、自分の耳で聞いて確認するため、多くの感覚を刺激します。そして繰り返すことで、頭だけで理解するのでなく、身体に刷り込むように覚えることができます。自分の体験からも、只管打座は有効だと信じます。

國弘先生にトークショーについては、YouTubeで聞くことができるようですから、試してみられてはいかがでしょう。例えば ➡

https://www.youtube.com/watch?v=r1hbnAD-MH4

⑦ シミュレーション

色々書いてはきたものの、海外留学や駐在でアメリカなどに行っている方は別として、現実の生活で英語をしゃべる、コミュニケーションをする機会はそれほどありません。語学は使わないと劣化が進みます。単語が出てこない、適切な表現を思いつかないなど、枚挙にいとまがありません。

話す機会がなかったので、若い時は、ある場面を想定して会話をシミュレーションするという訓練を行いました。人前で、「ぶつぶつ」言っていると、周りの人たちが、「おかしな人だ」と訝しがるので、それだけは気を付けました。自分の頭の中でシミュレーションを行い、自由に会話が流れるようであれば、現実世界で、それを声に出せばよいという事になります。

年齢を重ねてくると昔ほどのパワーを感じませんが、英語についてはこういう付き合いをしながら現在に至っています。

⑧その他

色々な国の人と付き合う中で、英語といっても一つではなく、発音にしても国に依って人に依っても、相当違うことを実感してきました。大昔、英語の音やリズム、イントネーションなどに注意して勉強して来ましたが、結果として、基本を押さえておけば、通常の仕事であればそれほど気にすることもないのかなと思っています。

TPOに依って、質の高いものを要求される仕事もあるかと思いますが、実際のところ、あまり失敗することを恐れず、先ずは声を出して、自分の言いたい事、言うべきことをはっきり主張することでしょう。




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