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パンみみ日記「デコメ作った人ボランティア説」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。


9月2日(土)
前職の同期5人でランチ。かつてはみんな東北配属で、よく遊んだものだ。そのうち1人が結婚して、旦那さんと一緒に住むので九州に旅立ってしまう。ささやかな送別会を開催した。

みんな東北にいた頃は、誰かの家に集まってボードゲームで夜を明かしたり、ドライブで遠くに出かけたりした。

若かったな。仕事にも慣れてなくて、不安でいっぱいだった。けれど、同じ気持ちを抱えた仲間がたくさんいた。彼らに会うことが、休日の楽しみだった。

地方に配属されたからこその寂しさを分かち合い、共に埋め合っていた。あの頃しか生まれない感情を、共有する安堵があった。あの気持ちには、もう二度と会えないんだと思う。

そんな昔話をした。東北で遊んでいた5人も、今や転職や異動で全員違う場所で働いている。分岐はしてしまったけど、こうしてまた現在地を確認できる。

けれど、あの頃が1番楽しかったと思わずにいられないときがある。懐古主義なのかな。あの頃は、こんなにキラキラしてたっけ。

彼らと会えば、また心がタイムスリップできる。あのときの感情を忘れないように、また会わなきゃ、ね。


9月4日(月)
ランチで同僚とおしゃべり。「最近、年賀状書くことなくなったな」という話題から「昔、新年はガラケーでデコメール送ってたよね」という話になり、みんなで「デコメなつかし…!」と笑みが溢れる。

しかし、謎が生まれた。それは、デコメのビジネスモデルである。

スマホアプリは広告を収入としていることが多い。けれど、デコメは広告がないし、課金した覚えがない。無料で使えたはずだ。となると、デコメを作成していた業者は何を収益としていたのか。

「誰がデコメ作ってたんだ…?慈善活動…?」というミステリーとともにランチが終了した。


9月5日(火)
会社に就活生がイベントで来ており、座談会のメンバーとして収集された。大学生に就活で意識したことや、今の会社を選んだ理由などを質問される。

ぼくが話すと一生懸命にメモをとってくれるので、それはそれは気持ちよく話してしまった。なんなら「めちゃめちゃタメになります…!」と目をキラキラさせてくれた。

日常でそんな場面はないので、気持ちよさに拍車がかかり、話し過ぎてしまった。

座談会が終わったあと「すごい楽しかったな」と思うと同時に、「こうして、人は話の長いおじさんになるのか…」と未来を見た。気をつけなければ。


9月6日(水)
会社でバネオさん(イケメンの先輩)とおしゃべり。ぼくがオススメしたラーメン屋にバネオさんがよく行っているのだけど、とある発見をしたらしい。

「よさくさん。耳寄り情報です。券売機でラーメンのボタンを押したら、何も書いていないボタンが光ってて押せるようになってたんです。思わずそれを押したら無記名の券が出てきて。それを店員に渡したら、隠しトッピングが頼めました」

隠しコマンド…!そんな「左スティック+XとYボタン同時押し」で裏ステージに行けるみたいな仕様、ラーメン屋に存在するの…?

秘密を発見した少年のように、バネオさんと盛り上がった。あのラーメン屋に行くのが楽しみすぎる。


9月7日(木)
ふるさと納税の返礼品として、熊本から大量に鶏肉が届いた。これでしばらく、私の血肉は熊本の恵みにより生成される。

鶏肉たちに我が家の冷凍庫が占有された。ふるさと納税フルでやってる人すごいな。みんなすごい冷凍庫のサイズなのかな。


9月8日(金)
健康的で文化的な生活を送るため、ぼくはルーティーンを設定している。夕食後はアマプラやYoutubeを見てダラダラし、22時からモゾモゾと動き始める。

【よさくのナイトルーティーン(願望)】
22:00 筋トレ
22:30 日記など文章を書く
23:00 仕事の勉強
23:30 読書
24:00 マインドフルネスをして就寝

まぁ、ほぼできないんですけどね(おい)。しかし、数年心がけているルーティーンなので、22時にヨガマットを出して、筋トレを始めるのは大体できるのだ。

その後は流れでやりそうだけど、気がついたら寝る時間になっている。原因を分析したところ、筋トレの後に皿洗いや床掃除を差し込んでおり、なんやかんや時間が消えていることに気がついた。

ルーティーンを滞りなく行うには、雑務を22時までに完了させるのが望ましい。ということで、21時半から雑務を開始することとした。

雑務は洗濯や床掃除など、日によって項目が変わるので、総称して「グラウンド整備」と呼ぶことにした(ヨガマットを敷く前に、フィールドを整えるイメージ)。

今まで「洗濯物畳むか〜」だとやる気が起きなかった。けれど「グラウンド整備するか〜」と心で唱えると、校庭でトンボを手に走る光景が浮かび、自然と体が動くようになった。運動部の魂が根付いている。なんてライフハック。

みんなも習慣づけることの前にやらなきゃいけないことを、「グラウンド整備」と呼ぼう。(ごく一部の人間にしか効果ない)

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