見出し画像

パンみみ日記「ヒートテックの捨てどきがわからない」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。


12月19日(火)
会社。バネオさん(イケメンの先輩)とランチ。バネオさんは恋人がいる。最近、結婚や同棲の話が出ているらしい。けれども、バネオさんの顔に翳りが見える。

「ぼくは1人の時間をとても大切にしてて。結婚って、一緒に住むこと以外の選択肢もあると思うんです」

バネオさんもパーソナルスペースガチ勢なのか。これはもしや…?と淡い期待を胸に、問いを一つ置いてみる。

「もしかして、バネオさんも結婚したらマンションの隣の部屋同士で住みたいって思ってる人ですか?」

バネオさんは少し驚いた表情を見せた。そして手を組みながら話し始める。

「そんな方法があったなんて…!いや、でも隣は近すぎますね。もっと遠くていいです」

レベル高っ!この話をして「一緒に住めばよくない?」という反応はいくらでもあったけど、「もっと遠くていい」というのは初めてだ。

バネオさんはカッコよくて仕事ができて、話がおもしろい。ぼくが女子だったらとっくに恋に落ちている。こんなキラキラとしたオーラを放つ人も、パーソナルスペースガチ勢のひとり。なんだか不思議な気持ちになる。

みんなはどうやって折り合いをつけているんだろう。パーソナルスペースガチ勢のコミュニティとかないのかな。


12月20日(水)
風邪を引いた。社内外問わず、周りの人みんな鼻をすすっている。逆に「絶好調だぜ!」みたいな人が誰もいない。早めに帰ってひとり鍋をした。

12月21日(木)
今日も鍋。奮発して豚バラ肉を入れた。豚バラは高いけどうまい。

12月22日(金)
鍋。自分の好きなところのひとつを思い出した。「体調が悪くても、食欲が全く衰えないところ」。

12月23日(土)
鍋三昧のおかげで復活!今日知り合った方が医療ソーシャルワーカー(msw)をされていて、気になる職業すぎて根掘り葉掘り聞いてしまった。

病院内で患者さんや家族の相談(医療費や社会福祉制度など色々)に乗り、生活支援を行うお仕事とのこと。寄せられる声は幅広く、割となんでも屋さんらしい。

「mswを題材にしたお仕事小説はあるのでしょうか…?」と謎の角度からの質問をしてしまった。世の中には知らない職業がまだまだある。

夜は明日のチャリティサンタ(ボランティア活動)に参加するための「サンタ講習会」に足を運んだ。

ケーススタディでは子どもに「トナカイはどこにいるの?見せてよ!」と言われた場合に「魔法で見えないように隠しておるんじゃよ〜」という想定問答が紹介されていた。そう言えばいいのか…!

NG事例集では、家庭訪問後に近くの車に乗り込み、子どもに見つかるというシーンが紹介されていた。子どもの「トナカイじゃないんだぁ…」というコメントに思わずクスクスしてしまう。気をつけよう。

サンタ役と子ども役に分かれてロープレも実施。緊張のあまりアワアワとサンタをしてしまい、相手役の方に「少し気まずい時間がありましたね」と的確なフィールドバックをいただいた。明日のサンタ、大丈夫だろうか。

少しのワクワクと不安を抱えて会場を去る。明日のクリスマスイブ、サンタとして頑張るぞい!


12月24日(日)
チャリティサンタに参加。不足するボランティア、焦りに包まれる会場、突貫工事で爆誕したサンタ、あたたかな家庭との出会い…!詳細は別記事で。

12月26日(火)
職場でランチ。今年のふるさと納税ラストスパートの時期になったので、「結局ふるさと納税で何を頼むのがベストか」というお題で議論することに。

米、鮭、鳥肉といったボリュームがあるものを頼む「実用派」陣営が半数。

ウニ、カニ、シャインマスカットといったリッチなものを頼む「ご褒美派」陣営が半数。

量か質かの戦いである。ぼくはひとり暮らしなのに毎回コスパを重視して、大量の冷凍物に手を出してしまう。

今回のディスカッションを経て「ご褒美返礼品も悪くはない…」と思想が変わりつつあった。しかし、人間は学ばない生き物なので、結局選ぶときには量を取ってしまう。そうして冷凍庫をパンパンにするのだ。私はそういう生き方をするんだ…!と謎の悟りにたどり着く。

ふるさと納税で量より質を取れる人、すごい。


12月27日(水)
職場でランチ。今日の議題は「ヒートテックは一体何年使っていいのか」。

お恥ずかしながら、ぼくは擦り切れるまで使いつくしてしまう。8年くらい使ってるやつある。デロンデロンである。最近買ったやつと比べると1.4倍くらいの面積になってる。だがしかし、捨てどきがわからない。着れるんだもの。あったかエネルギー半減してるけど、着られないことはないんだもの。

すると、タイヨウさん(この世の主人公みたいな先輩)が自信を持って話し出した。

「ぼくは3年に一度、一斉に入れ替えします。タグに購入日を書いていて、時期が来たら全部捨てて全部買い直します」

ヒートテックの棚卸し…!ユニクロもニッコリの管理体制だ。ぼくにはできる気がしない。でも絶対その方がいい。

ぼくのクローゼットには、買いたての「新兵ヒートテック」とベテランの「老兵ヒートテック」が混在している。締まり具合が違すぎて、1日のテンションがヒートテックに左右されてしまうのだ。デロンデロンテックに当たった日には、気が緩んでしまって仕事に集中できない。

でも、結局捨てられないんだよな〜。そうしてデロンデロンするのだ。私はそういう生き方をするんだ…!(今週2回目の悟り)

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?