不確か

いつだって本心のよめないその薄っぺらい笑顔をはりつけているあなた、そんな笑顔でも向けられると安心してしまうからどうしようもないね、あなたが不機嫌なところを見たことがない、わたしは見られているのに、いつだってわたしの前を歩くあなたの背中を頼りにしてること、たぶん知らない、知らなくていいよ、全てを見せることが正しいとか愛だとかおもわない、でも後ろを歩かれると不安になって何度も振り返ってしまう、あなたはそんな心配をよそにへらへら笑って指を絡ませてくる、ちゃんと温かい、きっといつか別れるその日までわたしたちは噛み合わない、けれどいつもどこかの一瞬だけ、ぴったり重なっているからまだお互いが隣に居ること、どうかそのままあなたの指先が帰るところはわたしであってほしい

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。