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四年目

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2022年の詩まとめ
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#詩のような散文

きょうは、

きょうは、

雨の日に水族館に行く
どんな感情も許される気がしてゆっくりと水槽を眺めながら
水中に揺れる水草の気分になる
Googleマップ片手に迷子になりながら君と目指す喫茶店
なにもない田舎道で白線の上を器用に歩く君がすき
誰に届くこともない紙飛行機を飛ばしましょう
きみと飛ばした、ということだけを記憶するために
大丈夫、
あすを迎えるたびにわたしたちは確実に死んでいくから
きょうを美しく生きよう