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写真と向き合う。

写真の楽しさってなんだろう。
スマートフォンの普及で一人に一台、手元に高性能なカメラが持てるこの時代。高いカメラを買う必要は、あるのだろうか。我々写真家が、カメラを持つ理由はなんだろう。

そう思ったのは、今年購入したα7iiiで写真を撮り始めたことからで、こいつで写真を撮れば撮るほど、この疑問は大きくなっていく。

つい最近、友人が写真を撮り始めた。センサーサイズも小さいカメラだしレンズも手頃にボケを楽しめるコストパフォーマンスの良い単焦点レンズで写真を撮っている。
彼の写真はとても良い。
それは、構図なんて考えずに撮った写真。
無垢な心で、綺麗なものに対し綺麗です。と愛を込めた写真。
思い出を、残しておこうと撮った写真。

SNSで、数を気にするようになったこの時代。どんな写真家がどんな写真を撮っているかすぐに見れるようになり、影響を受けること、芸術を学ぶこと、表現を知ることが出来てしまうが故、その線上にしかない表現に閉じ込められてしまう。

写真を撮る楽しさは、そんなところにはなかった。
でも、そこにはもういけない。

うぶであることの特権。ありのままは続かない。
ありのままが、ありのままであるうちにその中で目一杯までたのしむことこが、写真を楽しむことなのかもしれないと、不確かではあるが今の自分は思う。

知らないことも芸術になり、個性なのかもしれない。



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