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幼少期編2 可愛くて美人な姉

前回の幼少期編1で姉がいる、といったが、身内の私から見ても小さい頃から姉は可愛かった。それだけであれば、私にとっても自慢の姉だったと思う。

しかしながら、両親の少ない愛情を取り合っていた私たちの関係性は、必然的に悪化していってしまった。

姉との関係性

姉とは3歳差であり、両親ともに忙しそうにしていたこともあり、よく一緒に遊んでいた。まだ私自身が幼稚園に入る前であれば、関係性は良好であった。しかし、私自身が成長し自己主張が増えていってからは、何かと対立することも増えていった。

上記に書いたように、姉は美人であった。自身でもそれを理解していたのだろう、小さい頃から何かと姉は私に自慢をしてきた。

「私はこんなに可愛いのに、どうしてあんたはそんなに可愛くないの」

「本当にブスだね」

「あんたはお父さんとお母さんの子どもじゃない」

そんなことない、と反抗しようものなら叩かれ、蹴られ、私はただ泣くことしかなかった。毎日毎日同じことを言われ、私は次第に自信を失っていった。

どうして私は可愛くないんだろう。

本当にお父さんとお母さんの子じゃないから?

しかし、そこで問題なのは両親の対応であるように思う。

私自身が泣いて母親に頼ったときは、そんなことないよ、可愛いよ、と言ってくれた。ただ、それは私が1人のときだけであって、姉に泣かされた場面に立ち会った時や貶されている時、母は何も言ってはくれなかった。

そのときは、幼心に不信感を抱く、というよりかは、ただただ寂しかった、悲しかった。

しかし、母はわかっていたのだ。姉の前で私を庇ったときに、

「どうしてよるばっかり」

と泣きわめき、癇癪を起すのを。


さらに悪化した関係

そこから年を重ねるにつれ、関係性はさらに悪化した。姉は自己主張が強かった。自身の思い通りにならなければ癇癪を起こし、大声で泣いていた。

対応に両親も困っていたのだろう、親は姉を説得するよりも私に我慢を強いた。その方が簡単で、楽だからである。


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