77キロと12キロ
やぁ みんな 待たせたね
PIN Gamesのアイスコだよ。
まぁまぁお茶でも飲んで、ゆっくり読んでいきなよ。
突然だけどコレを読んでる君たちは、動かなくなったバイクを押して12km歩いた事はあるかな？
ツーリングに行った帰り、昼間に感じた開放感や幸福感はすっかり形を変え、暗闇のなかで閉鎖感と絶望感を感じながら重量77kgの、車輪のついた鉄の塊を12km押しながら歩いた事はあるかな？
僕はあるよ！昨日!! だいたい家まで4時間くらいかかった。
夏休みの淡い思い出…
「オレ…あのコンビニまで行けたら、あの子に告白するんだ…」
なんて学生の頃ならば、ひと夏の甘酸っぱい思い出になるのだろうけど、こちとら40のオッサンである。
出てくるのは甘酸っぱいどころか酸っぱ過ぎる胃液と大量の汗だけである。
いつもの僕ならば、
「今日中に家に着けばいいや」
とフラフラ帰るのだけど、今日は絶対にそれではイケナイ。
なぜならPIN Games小説制作部のミーティングが22時から始まるからだ。
携帯を見る
時刻は20時 …
残りは8km程 …
充電は10%を切った ！
目の前には坂道！
バイクに乗っている時は気持ちいいとすら思えた坂道が今は、絶望と憎悪の象徴のように見える。
腰が悲鳴をあげる。
「腰がぁ～腰がぁ～」
ついでに腕までもバルスしてきた。
行けるのか？オレ…行けるのか!!
着いた…
ちょうど22時…
充電は4%…
耐えたぁー
すでにメンバーは厨二全開！妄想会を始めていてホッとしましたとさ
おしまい
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…バイクに乗ってる時間より押してる時間の方が長かった。
在りし日のバイクを添えて…
(；ω；)ﾌﾞﾜｯ
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