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【第二の人生】57の章:家族は一緒じゃないと

*登場人物*

  • 萬里→主婦ですがお役目持ってます。霊対応もパターンが色々で、修行とはいえ混乱しまくりで身体ぐったり。

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)萬里にお役目を伝え、霊対応の指南をしてるんだけど、強引というか涼しい顔してなかなかのスパルタで、萬里は時々殺意が芽生えます。

  • ちいさん→治療院の先生サクヤさんの奥様。マンションが同じなので、ちょいちょい何かあると助けに来てくれる。九星気学を学ばれています。


H氏にメールしてはいたけど忙しそうで
仕事終わるまで待つしかない感じ。

夜、心配になった
サクヤさん夫婦が来てくれた。

萬里は、また高熱が出ていた。
身体を横にしたまま起き上がれない。

ちいさんに
H氏へ電話を入れてもらった。

仕事中だったみたいで
H氏はすぐに
駆けつけられる感じではなかった。

でも、萬里の体調の悪化と高熱で
起き上がれない状況を聞いて
早急に対応しなければ。
ということで、
初めての電話での合同供養となった。

萬里の元には
間違いなく小さな女の子がいる。

視える映像を一通り話すと
H氏は何かを考えてる。

H氏「あ~、そういう事か!
萬里ちゃん!
今居る女の子がサクヤさんの治療院で
一旦萬里ちゃんの身体から離れた子です!
時間差で私のところへ
親子3人が来てたんですが、
この3人はどうも
その女の子の家族のようです。」

萬里「え~!?
その親子3人って
数日前の親子ですか?
息子2人とお母さん?」

H氏「はい、そうです。
それぞれ時違えて早くに
亡くなっています。
事情を聞いたんですが、
それぞれが一緒に居たいという想いが強く、
探し合っていたようなんです。
今こちらの3人を
萬里ちゃんの所へ送りますので
家族4人が揃ったところで
天に帰してあげて下さい。」

萬里「え?!
ちょっと待ってくださいよ!
そうなると萬里は合計4人
身体に抱えるってことですよね?!
この状況で4人も
身体持たないですって!」

ちいさん「ほんとに大丈夫と?」

H氏「もうそちらへ行きましたので
よろしくお願いします~。」

OKとか言ってないし・・・(;´д`)

ドーンとズッシリと
これまで以上に身体が重くなった
H氏強引すぎるっ!

ところが、
この家族を引き合わせたところで
熱が下がる感覚がある。

測ってみると39度近くあった熱が
37度台まで下がっている。

この家族の想いが
果たされたということなのかな?

色々と振り返ってみた。
この数日あったことをちいさんに話し
なにが起こったのか映像を繋げ考えてみた。

あの、スーパーで出会った女の子(生)は
今日来た女の子(亡)が身体に入り込んでて
萬里を呼んでたんじゃなかろうか?

もしかしたらスーパーの女の子(生)も
この女の子(亡)のせいで
熱が出ていたのかもしれない。

映像の中の広いお屋敷で
中身が分からなかった
『ベビーバスケット』
きっと、この女の子(亡)が
赤ん坊の時の映像だったんだ。

でも、この夜の対応だけでは
いまいち状況が掴めない
H氏とまた答え合わせしなきゃ。

この頃、治療院での勉強会でも
これまでにはなかった
何かが起こり始める。

今回の親子について
いつもの如くH氏と答え合わせをした。

まず一人で来た女の子は『盲目』
小さい頃に高熱を出し視力を失っていた。

盲目になる前にその眼で見た
自分の住んでいたところや景色
思い出を必死で萬里に
伝えてきていたようだ、
桟橋や縁側、おもちゃ、
きっと
盲目の女の子が一番楽しかった頃だろう。

一緒に遊んだ兄達を知って!見て!とでも
言っていたのかな。

その後、広いお屋敷が火事になり
盲目の女の子はそれを目の当たりにした。

その時、
盲目の女の子に見えたもの
『赤い炎の色』
見えない眼、
瞼を通して家族を包む炎を見ていた。

こんな小さな子には耐えがたい現実。

『めまい』『熱』
目をつぶると視える『赤い景色』
これは女の子が体験したことそのものだった。

この火事で
母と兄二人を亡くした盲目の女の子。
楽しかった頃を思い出しながらも
寂しい日々を送っていた。

兄達とよく遊んでいた
お庭にある『蔵』で、
手触りで思い出を探るように
1人で遊んでいた時
高い小窓から転落して
亡くなったのだった。

女の子の亡くなった時期が
母、兄達とは違った。

亡くなった時期が違うと
時空も変わるのか?
彷徨い続けお互い
何十年も探し合っていたのだ。

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