平和への短歌00

夏が近づくと「戦争について話してほしい」と言われる事があります。
私は戦争を知らない世代なので、講演依頼の場合は戦争を経験された歌人たちを紹介して終えるのですが、子ども達から訊かれた時など自分の考えを述べねばならない場面がしばしばあります。

戦争を知らない私の戦争観を作っているのは、戦中戦後に作られた短歌や歌詞です。日清日露戦争の短歌や歌詞には、勝利や好景気を理由に人々が戦争を肯定的に捉えている姿が見えます。一方、太平洋戦争経験者の短歌には、戦争の悲劇と反戦の意識を鮮烈に表しています。

多様な立場や利害関係が絡み合って戦争が生じる事も、戦争を防ぐには政治や国際関係などからの視点も必要な事は知っています。

しかし、いざ戦争が起きると、直接的に影響を受けるのは一般市民や社会経済的地位の低い人々です。彼らの声や体験を伝えることは、戦争の恐怖や社会的な不平等、苦しみを現実的に理解し、広く認識するためには必要不可欠だという考えに至りました。

「平和への短歌」という枠組みで、戦中戦後の忘れられかけている短歌を紹介していこうと思います。

私自身は戦争を経験していませんが、短歌や文学作品を広く伝えることで、多様な視点や体験が反映され、より深い洞察や理解が生まれるだろうと信じています。戦争の悲劇を描いた短歌を伝えることが、平和な世界を築くための一助となりますように。

#太平洋戦争 #反戦 #日露戦争 #歌人 #平和 #戦争 #短歌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?