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ダメ出しより「ホメ出し」で仕事はうまくいく

誰かを評価する立場にいる人は、ホメ出しをすべき

ある記事でこの一文を読み、ずっと気になっていました。

コピーライターの澤田智洋さんとDXや組織マネジメントでコンサルティングなどを行っている澤円(さわまどか)さんの対談で、「ホメ出し」の大切さを語っています。

ホメ出しとは、ダメ出しの対義語として澤田さんが提唱しているもの。相手の欠点を指摘するダメ出しと違って、相手のいいところを探してホメることです。

みなさんは最近、ホメてますか?

今は大ダメ出し時代!?

記事の中で、澤田さんと澤さんは「ダメ出しは誰でもできる簡単なこと」だとバッサリ言っています。

それにダメ出しは相手や相手のやったことを上からジャッジする感覚があり、自分こそ正しい、自分のほうが賢いと思ってしまいがちなんだとか。

ドキッとしました。仕事で思い当たる節があったのです。

たとえば、わたしは相手がつくってきた企画書について意見を求められたり確認をお願いされたとき、できているところはスルーして目についた点だけを指摘してしまうのです。

こういうダメ出しは、する側にとっては楽です。100点満点の基準はこちらにあって、そのものさしで見るとここはよくない50点だね、と言うだけでいい。

一方、澤田さんが言うホメ出しは、もっと頭を使います。企画書なら企画書をよく見て、できているところはどこかを発見し、何がいいのかを分析して相手に伝える。

相手の立場で考えるとどうでしょうか。

ダメ出しだけされるとやり直しか…と落ち込むけど、ホメ出しされたら努力やプロセスを認められたと感じて、アドバイスも素直に受け入れられる。もっといい企画書にしようと前向きに思えます。

記事で紹介されていましたが、パナソニックの創業者であり実業家の松下幸之助は、部下がどんなにとんちんかんなアイデアを持ってきても、まず初めに「あんさん、それおもろいな」と言ったそうです。部下は「この人は自分を受け入れてくれる」と感じて、ますますアイデアを見せに行きたくなったとか。

「それは難しい」と初めから否定で入る上司や先輩には相談しに行く気になりませんよね。ダメ出しではなくホメ出しを意識すると、言葉一つでも、相手のモチベーションを上げることができるのです。

ホメ出しはどうやればいいのか

仕事で実践したいホメ出しのやり方も書かれていました。大事なのは「惚れること」だと澤田さんは言います。

惚れるとホメ出ししやすくなるのです。身近な例だとわかりやすいので、みなさんがハマっている人やモノのことをイメージしてみてください。

わたしはTWICEというK-POPアイドルが好きなのですが、TWICEのことは何時間でもホメられますし、アンチがTWICEに対して「ここがよくない」「ここは嫌」などとダメ出ししていることも、ホメに変換できる自信があります。

ダメ出し「TWICEのMVは衣装がダサい」

ホメ出し「TWICEのMVの衣装は他では見られないユニークさがある」

ね?(笑)

つまり惚れるとは、すべてをポジティブに受け取ること。いわばファンになることです。

先ほどの企画書の話で言えば、ページ数がちょうどいいとか、この文章はわかりやすいとかホメるポイントはいくらでも見つかるはず。相手が自分ではダメだと思っているところだってそうです。澤田さんの言葉を引用します。

本人にとっては粗だと思っていることも、自分の中の絶対評価でそう感じているだけであって、好きという前提で見ると意外と魅力になったりする。

イベントレポート:澤田智洋×澤円「人生を好転させる『ホメ出し』の力」


ただし、ホメ出しには注意すべき点があります。それは「自分に都合のいいホメをしない」こと。自分の手足として働かせるために甘やかしでホメたり、相手をコントロールするためにホメたりするのは、悪です。結局、相手を利用しているだけだから。

みなさんがホメ出しするときは、「相手の人生にプラスになること」をしっかり見極めて、そのための言葉をかけてほしいのです。

ホメあう会社がいい

この記事を後輩のコピーライターに見せたら、「褒めたり感謝を伝えてくれる人ってそんなにいないんですよね。だからこそ、そういう人は貴重な気がします」と感想をくれました。

みなさんの体感ではどうですか? ホメ上手な人、周りにいるでしょうか。

仕事だからやって当たり前という考え方が強いと、自然とダメ出しばかりになってしまう。ちょっと窮屈ですよね。

お互いを気軽にホメあう人が多い会社のほうが、働くのが楽しくなるとわたしは思うのです。


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文:シノ

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