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社内イベントを成功させるために、コピーライターがやったこと

去る7月7日、勤めている会社が60周年を迎えました。

60年、人で言うと還暦です。めでたい。

今年は初めて、周年イベントをオンラインで開催することになりました。

わたしはコピーライターとしてイベントの実行委員会に加わり、イベントのタイトルとメッセージをつくりました。

イベントのタイトルは「社員がスター」。

イベントのキービジュアル

メッセージがこちら。

イベントのメッセージ

7月8日のイベント当日は、100名を超える社員が自宅やオフィスからオンラインで参加し、大盛況でした。

今回は、コピーライターが「言葉」を使って社内イベントをどんなふうに盛り上げたのかを書きたいと思います。

言葉で、みんなが目指すゴールを決める

会社には、いろいろな個性やスキルをもった社員がいます。ひとりではできないことも、人があつまればできる。

ただ人があつまれば、意見が分かれることも当然あります。

そんなとき、「みんなが目指すゴール」を言葉で示すことができれば、迷っても悩んでもそこに立ち返ることができる。

コピーライターが力を発揮できるのは、ここです。

企画や運営をするメンバーの気持ちをまとめ、みんなの意識を同じほうへ向けるために「イベントのタイトル」と「メッセージ」をビシッと決めること。

「社員がスター」はどのように生まれたか

これ実は、もともと考えていた隣の人がスターというタイトルに、デザイナーからこんなふうに言われたことがきっかけで生まれました。

「隣の人、隣の社員…あ、社員って、シャインですよね! 輝くシャイン!」

社員、シャイン、Shine、輝く、星……スター! 社員がスター! パズルのピースがぴたっとハマり、即決でした。

このタイトル、グッドなところが2つあります。

ひとつは、「社員」と「スター」の組み合わせにギャップがあること。「社員」はどこかまじめな雰囲気ですが、「スター」はまるで陽キャです。

言葉のイメージが正反対なもの、無関係なもの同士をくっつけて、いい効果が生まれています。

もうひとつは、イベントの主役が誰なのかがわかりやすいこと。

社内イベントってどうしても堅くなりがちなので、社員の人たちに「自分と関係ない」と思われたら一巻の終わりです。

だから「社員」と「スター」を結びつけ、自分たちのためのイベントなんだと思ってもらえるようにしました。

メッセージは「熱量を持って書き、勇気を持って削る」

これは、わたしがイベントのメッセージを書きながら意識したことです。

コピーライターの勝浦雅彦さんが『つながるための言葉』という本で書いていた言葉。

どんな文章でも、気持ちがのればのるほど長くなります。だから熱量にまかせて書いたそのあとが大事。わたしも勇気をもって削りました。

そして完成したのがこちら。

何度も読み返して、文章のリズム感をチェック

このメッセージをつくるにあたり、わたしはデザイナーとたくさん話しました。

伝えたいのは、社員が自分らしく輝くこと、そして、そういう社員があつまるから会社が大きな輝きを放つこと。

もちろん会社への気持ちは人によって違います。好きでやっている仕事でも、つらさや悩みは誰もがもっている。

だから輝き方は人それぞれでいいし、ときには輝かなくたっていい。

そんなふぞろいなところも、わたしたちの会社のいいところなんだ、という思いで書きました。

あらためて、言葉の大切さを知る

イベントの準備をしているときから、こりゃ成功するぞ…と感じていました。

なにより素晴らしいメンバーに恵まれて、ずっと楽しかったから。何度目かの青春を味わったような、すがすがしい気持ちです。

同時に、このイベントを通して「言葉」の大切さをかみしめました。

わたしはシャイな性格なのですが、これを機にコピーライターとしてもっとシャインしたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。いい話だったよ〜という方はスキやフォロー、コメントをぜひ。よろしくお願いします。

文:シノ

おまけ(キービジュアルで短い動画をつくったので、ぜひ見てください)


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