👜突然バックパッカーになったハナシ03👜

出発の日、私は一通りパッキングの最終チェックを終え、愛猫に別れを告げ一歩を踏み出した。
当時、私は頼りになる親友と住んでいたので、私の家にそのまま住んでくれる。
愛猫の世話もしてくれる。私は友達には本当に恵まれている。
私には相応しくないほどの素晴らしい友人ばかりだ。
親友まゆと、Y田の友達のドロンコが関西国際空港まで送ってくれる事になった。
なかなか異色の組み合わせ。
ドロンコとはY田を通じて仲良くなった訳だけど、どういう訳かしょうもない電話を長々としていた。若い頃っていうのはどうしてああも時間を贅沢にジャバジャバ使っていたのだろうか。
いや、そうではない。
15年後のこの前も、ベロベロに酔ったドロンコから電話がかかってきたとこだった。
ハードコア、THA BLUE HEARB、志人、DJ KRUSH。
私はY田の教えてくれる音楽が好きだった。同じ音楽を聴いてるY田の友達もみんな大好きだった。

まゆはもっと異色だったかもしれない。
高校の頃、クラスで一番模範生でなければならなかった。
運動部のマネージャーだったからだ。
その時の担任がとんだロリコン不適切発言授業サボり講師で、まゆをいびっていたので、私があらゆる手を使い、証拠集めをし担任を辞めさせた偉業は未だに元クラスメイトの頭からは消えてないだろう。
昔から正義感と行動力だけは人一倍あった。
元々はギャルグループ(私はギャルではなかった)と、野球部のマネージャー。
誰も仲良くなるとは思わなかった2人は高3のじ時点で親友となった。それがまゆ。
しっかりしていて、
でもどこかぶっとんだお嬢様。
まゆに色々悪い知識をひけらかしたのはこの私だ。
まぁ結局、まゆは全ていい方にしかその知識を使わず、素敵な女性になる訳だが。
私との違いをまざまざと感じさせられる。
どうして私のことを親友だと認めてくれたのか。未だにいささか疑問である。

そんなハードコア坊主ドロンコと、マネージャーまゆこと、ポンコツな私。
関西国際空港に着いてから、まだ時間がある、とベンチに座り、確かどうでもいい笑える話をしついた気がする。
そう、時間が経つのも忘れて。

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